写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

05  特急ニセコ号で長万部へ<その1>

   9月23日に、「特急ニセコ号」に乗って長万部まで行ってきました。ブログのネタのため行ったようなものですが、書いておきます。

 

 9月22日に多分10数年ぶりだと思いますが、大判時刻表を買いました。このことは先日書いた通りです。本当は小型の「コンパス時刻表」を買おうと思ったのですが、地元のショッピングセンターの本屋には売っていなかったのです。それで大判を久しぶりに買いました。

 

 最初は机上旅行にとどめておこうと思ったのですが、北海道のページを見ると、函館山線のところに「特急ニセコ号」の時刻が掲載されていました。9月23日だけ運転するとのこと。ということで、急に思い立って乗ってみることにしました。札幌圏から出るのは実に1年ぶりです。

 

 9月23日、早起きして朝7:08発の普通に乗りました。この列車は札幌から快速エアポートになるのですが、普通運転区間Uシートに乗れるのでその席に座ります。7:25札幌駅着。

 

 自動販売機できっぷ購入。指定席か自由席で迷いましたが、指定席が「残りわずか」となっていたので窓際が指定されないかも、と思い、自由席で長万部まで購入。6000円ぐらいしました。これでも千歳回りよりも安いはずです。函館まで行こうかな、という気もしたのですが、1年ぶりに長万部の「グラス」という洋食店のチキンカリーを食べたかったのと、函館まで行くと時間もかかるので、長万部までにしました。

 

 ホームに出ると、3号車が自由席だったのでそこに並びましたが、30分近く前に並んだのに16人目でした。窓側に座れるかな、と思います。並んでいる人は鉄オタとをおぼしき人ばかりです。札幌駅に限らず、あちこちで写真を撮っている人を見かけましたが、偏屈な私は写真を撮りません。

 

 7:51入線。「ノースレインボー」というジョイフルトレインでした。ハイデッカー車を集めた車両です。3号車は2階建てでした。2階席に入り、窓側ゲット。窓側に座ることばかり考えていたのですが、景色のよい進行方向右側に座れず、左側になってしまいました。まあ、羊蹄山は左側ですが、海や川が見えるのは右側ですから、座った後にちょっとがっかりしました。まずまずの混み具合です。

 

 7:57出発。この列車、札幌出発時点で窓側は埋まっていました。手稲駅にも停車します。昔、この区間に定期特急や急行が走っていた時代は、手稲は通過していたはずです。

 

 この列車、観光列車と言うことで、小樽まで「ミス小樽」が乗り込んできて、小樽の観光案内やパンフレットを配ります。しかしこの列車で小樽まで行く人はごく少ないだろうし、いたとしても、短距離でもいいからどうしても乗りたいという地元民でしょうから、観光案内をして意味があるのかな、と思いつつ、もらったパンフレットについていた飴をなめます。

 

 海が見えますが、反対側の窓です。この区間はかなりちんたら走ります。

 

 小樽について、山線に入ります。雨がパラついてきました。天気はあまりよくありません。隣席の人は余市で降りました。余市ではホーム上で物産販売をしていました。ほとんどの人がホームに降りて買い物をしていましたが、私はしません。車内に残っていたのは数人でした。各駅に「ゆるキャラ」が出迎えています。余市ゆるキャラは「ソーラン武士」とか言うキャラでした。

 

 今度は倶知安観光協会がパンフレットとお菓子(ジャガイモを練り込んだマドレーヌのようなお菓子)を配りに来ました。景色は見慣れているもので、田舎、というより山ですから、1年半ぐらいではそう変わるものではありません。ただ、二階席で天井近くまで曲面ガラスの大型窓がついている車両ですから、駅に着くといつも見る角度とは違う雰囲気です。

 

 倶知安駅は新ホームへの切り替えと言うことで、旧ホームは見納めでしょう。昨年来たときは、何かを作っているのか、新幹線工事でも始めたのか、と思っていましたが、在来線ホームを移設する工事だったのですね。駅舎の反対側の敷地に新ホームを作ったようです。ですが新幹線開通後も在来線が維持されるのか不透明なのに、無駄にならないのか、とも思います。

 

 今度はニセコ観光協会の観光アナウンスと物品車内販売。ひとりずつに商品案内を渡して注文を聞く形で、何か注文せざるを得ません。喉が渇いていたので、170円の飲むヨーグルトを買いました。ニセコの次になぜか昆布に停まり、蘭越には停まりません。蘭越の観光アナウンスも流れましたが、物品販売はなし。蘭越ニセコ余市倶知安に比べると観光資源に乏しいので仕方ないのでしょう。

 

 次の停車駅は黒松内黒松内駅など、何度も見ているはずなのに、二階席からいつもと違う角度で眺めるので、こんな駅だったのかあ、と思います。ひとりだけ降りる客がいたようでした。

 

 長万部着11:27。「まんべくん」が出迎えていましたが、私はさっさと駅舎へ向かいます。