古い話ばかり書いていましたが、久々に今年の小旅行記事を書きます。
9月21日は午前中札幌往復、一度家に帰って午後から一日散歩きっぷで長万部往復をしました。半年ぶりの山線乗車です。半年ぶりでしたが、倶知安駅で工事をしている以外はこれといった変化はありません。
13:44発の普通で小樽14:14。昼食がまだだったので売店で「ほたてめし」購入。ですが車内で食べるのも昨今ははばかられ、人の少ない石原裕次郎の写真のあるあたりのベンチでこそこそ食べました。
乗り換えて小樽15:05発。新型のH100型です。電気式気動車なので、音が違います。しかし座席数の少なさはどうしたものでしょうか?乗車率はちょうどいいくらいですが、今までは余市まで混んでいたものです。多目的トイレのスペースがやたら広く、まだ避難ばしごの収納スペースもなぜか結構大きいのです。多目的トイレは車両だけ整備しても、ローカル線の駅のバリアフリーが全く進んでいないのに、有効利用できるのかという疑問が強いです。日差しが入りましたが、カーテンもないことに気づきました。向かい合わせのクロスシート部分は3組分しかありません。今までと同じで、片方は2人掛け、反対側は4人掛けです。
倶知安で乗り換え16:32着の16:55発。今は朝夕以外は倶知安乗り換えが原則となりました。今までは始発で行って終列車で帰ってきていたので倶知安乗り換えはありませんでした。倶知安まで2両。長万部行きは一両です。進行方向が半年前まで乗ってきたのと反対ですから、今まであまり見なかった方向の景色が見えます。暗くなって長万部到着18:32。多分乗り鉄と思われる人たちでそこそこの乗車がみられました。
長万部は何もない町ですから、これといってすることがありません。しかも夜。
今回の最大の目的は過去に何度も行って、おなじみだった「グラス」という洋食屋のチキンカリーを久しぶりに食べること。鶏を骨ごと煮込んで細く割き、固めのルーをつくってあります。鶏の骨が3本ほど入っていて、残りは鶏肉を細かく裂いたものがルーと混ざり合っています。野菜らしきものは見えません。水を使っていないそうで、かなり辛口ですが、私は辛いのが好きなので口に合います。おそらくこれは札幌にもない独特のカレーです。
ただ、ここは駅の近くとはいえ、裏道にあり、初めて行く場合は場所の確認が必要。また、気まぐれに休む(何か事情があるのでしょうが)のと時間がかかるのが難点です。臨時休業だと無駄足になる可能性があり、行く前に営業しているか確認の電話を入れました。
過去に何度も行って顔見知りなので、奥さんに「若くなりましたね」といわれました、半袖を着ていたせいでしょう。長万部はうすら寒かったです。札幌の感覚で半袖シャツを着ていったのですが、やはり失敗しました。入ってきたときは誰もおらず、比較的すぐに持ってきましたので、19時過ぎには出られました。
チキンカリーはおいしかったのですが、滅多に食べられないので大盛りを頼めばよかったか、と後悔しました。
その後、以前はあった駅のキオスクはなくなっていたのでコンビニまで行って菓子を買いました。それから夜の街をウロウロ。温泉街に向かう線路の跨線橋の段数が両側で違うのでは、とふと思い、数えてみると山側が35段、駅側が53段でした。
結局19:30頃には駅に戻り、20:00発の列車に乗ります。今度は小樽行き。夜ですから何も見えず、本を読みます。このところ全然本を読んでいませんでしたが、やはり読書タイムとしていいようで、往復で新書一冊半読みました。小樽着22:50でかなり待って23:10発。着23:38。行きか帰りか忘れましたが7分遅れと言われました。ですが全然支障なかったのでどこだったっけ?と思います。
4連休だったので1日ぐらい遠出、と思い立ちました。思い立ってふらっとこんなことができるのも独り身ならではですね。幸せなのか不幸なのかわかりませんが、このようなことができるのは幸福なのだろう、と思うことにします。
またチキンカリーを食べに行きたいのですが、冬はさすがに行く気になりませんので、今度行くとしたら来年春でしょう。一日散歩きっぷの有効利用としてはなかなかいい行程です。カレーを食べに行くようなものですが、ここのカレーは、かにめしなんかよりいいと思うし、これだけを食べに長万部まで行く価値があります。
手作りで人が多いときは時間がかかるので、あまり有名店になっても困りますが、こんな零細ブログでいくら褒め称えてもお客は増えないでしょう。ということで紹介してしまいました。長万部を通る18きっぱーの方などで、営業時間中に待ち時間のある方にはお勧めの穴場です。ただ、営業しているのか、電話確認した方がよいと思います。