写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

63  7日目午前中 枕崎まで(2024年8月16日)

 枕崎まで早い時間に到着する適当な列車がなく、10時2分に鹿児島中央を出発する列車まで待たなければなりませんでした。慣れない駅ですから、指宿枕崎線の列車のがどちらの方向に向かって出発するかわからず、進行方向逆向きに座ってしまったらどうしよう、と心配しながら乗りましたが、多分進行方向はこっちの方だろう、と思う方に座りました。幸い間違っておらず、進行方向前向きの海側の窓側席を確保できました。キハ40系統らしき気動車です。

 

 鹿児島の郊外区間は混んでいました。高架区間もあります。「五位野」という駅で、無人駅なので後ろ扉が開かず、中国人客らしき人が戸惑っていましたが、地元の人に教えてもらい、前の扉から降りていました。ですがなぜこんなところで降りるのだろう、と思います。

 

 そして海が見えます。喜入石油備蓄基地が見えました。こういうところ大昔、石油ショックの頃に話題になったなあ、と思います。正確な種類はわかりませんが、ヤシ科の植物も見えます。

 

 この辺になると空いてきたので鹿児島中央駅で買った「薩摩黒膳かんぱち弁当」を食べることにします。鹿児島は米どころではありませんが、なぜか一口目の白飯が非常にうまかったのです。このほか、雑穀ご飯も入っていましたし、鶏肉、豚肉、さつまいもなど、鹿児島らしいものが一通り入っていて、少量でしたが、当たり、といっていい弁当でした。

 

 海を見ながら食べていましたが、久々に昔ながらのローカル線旅行ができたなあ、と思います。私は写真を撮りませんが、良い景色です。もっとも、車内から写真を撮るのは至難の業で、そちらに気を取られたくない、という気持ちもあり、今回も写真を撮りません。

 

 指宿の次の山川、というところは海がきれいで湾状になっており、いいところだな、と印象に残りました。ですが九州最南端ですから、住んでみていいところかどうかはわかりません。

 

 次の西大山あたりまでは、開聞岳がずっと見えていました。独立峰なので高く見えて美しい山ですが、標高は約900メートルでそんなに高くありません。

 

 西大山駅はJR最南端の駅で、1分停車します。観光地化されているようでした。西大山駅を過ぎると、方向を変えて西に向かいますが、この区間は海がほとんど見えないのが意外でした。

 

 12時56分枕崎着。暑いのですが、カラッとしています。ですが何しろ暑いので町中をウロウロする元気がありません。駅構内をうろついただけでした。カフェラテ170円を自販機で買います。