写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

57  「国鉄時代」の方が良かった

 いつも行っている美容室だらけの雑居ビルの中にある美容室に行ってきました。行くたび思うのですが、ここの美容室、どこも新規客はつきそうもないのに、やっていけているのは不思議だな、と思います。私もそうですが、美容師さんがチェーン店をやめて、そのとき担当していた常連客を相手に仕事をしているケースが多いと思われるのですが、それでもやっていけるのはちょっと不思議です。

 

 そのことはともかく、この美容室でタブレットを使って雑誌の電子版を見ているのですが、しばらく前から私のお気に入りの「鉄道ファン」が見られなくなっていました。ところが今回行ってみると、また「鉄道ファン」の掲載が復活していました。近頃何かにつけて良くない、改悪と思われる変化が多いのですが、珍しく改善しています。

 

 ところがですね、どうもこの「鉄道ファン」、最近いまひとつです。雑誌が悪い、というよりも、鉄道をめぐる状況が悪いのですね。昔の鉄道の特集をすると面白いですから。

 

 近頃は、新型や新線と言えば都市部の通勤路線や地下線ばかりで、乗りたくなるような列車や路線がありません。通勤電車の紹介ばかりされていてもさほど面白くないものです。あとはなくなる車両の紹介の記事がありましたが、これも寂しいですね。

 

 で、パラパラとみたあと、国鉄時代」という雑誌、とよりもムックの類なのかもしれませんが、こちらの方を見ていたのですが、写真は断然興味深いです。やはり昔の電車・気動車電気機関車ディーゼル機関車・さらには私の世代ではありませんが、蒸気機関車が入り乱れて日本中を駆け回っていた時代が懐かしいし、客観的に見ても面白いです。

 

 今、赤字ローカル線問題をはじめとして、JRの経営問題がクローズアップされていますが、昔の国鉄も大赤字で分割民営化されました。私が懐かしんでいる国鉄末期の時代というのは、ある意味採算度外視で、こういうバラエティ豊かな、しかもある種の規格性のある車両群を大量に製造して走らせていたわけです。

 

 鉄道事業というのは、都市部を除けば採算が取れないんだろうし、そこで採算を取ろうとすれば、無理が生じるのだろうと思います。

 

 国鉄に戻せ、というのは暴論の類なのでしょうが、趣味的にはやはり国鉄時代の方が良かったかな、と思ってしまうのです。