写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

21  「電車」と「ディーゼルカー」

   昨日の記事で、一般人は「ディーゼルカー」と「電車」の違いに無頓着で、キハ201系に乗ろうが電車に乗ろうが気にしていないだろう、ということを書きました。ですが私はそれが気になります。

 

 以前田舎町に住んでいた頃、このあたりのJR線はもちろん非電化区間なのですが、同僚の人たちが、出張する人に「今日は電車で行くのですか?」と話しているので、「ここを走っているのは電車ではない」と口を挟んでしまったことがあります。それ以前にも何度かそれをやってしまい、「またですか」といわれてしまったのでした。

 

 そのときの同僚は若い男性でしたが「ここは電気で走っていないのですか?」と驚かれました。こういうことを言われると逆にこっちがびっくりしてしまいます。電車とディーゼルカーの違いなど、私は幼稚園の頃から知っている常識中の大常識なのですが、世間知らずの女性などならともかく、それなりの年齢の男性が知らないのは、逆に、こちらが驚いてしまいました。私の当たり前の常識がそうでもないわけで、世の中そんなものなのだなあ、と改めて思い知りました。

 

 学校などでは電車とディーゼルカーの違いなんて教えないでしょうから、意外と盲点なのかもしれません。まあ彼らからしたら、ラインとかSNSとかを全く知らない私が信じられないのかもしれませんが。ただ、若い男の人でも鉄道に興味のない人の知識はこのくらいなのかあ、と思うことがよくあります。

 

 「ディーゼルカー」や「気動車」という用語が一般には普及していないので、私はJRの非電化区間を走る気動車のことは、「汽車」か「鉄道」といいます。「汽車」という言葉は、もともと蒸気機関車牽引列車を指していたのでしょうが、気動車はどちらかというと「汽車」に近いと思うのです。

 

 また、「列車」という用語があり、これは動力に関係なく使える言葉です。しかし、特急ならともかく、北海道の田舎を走る気動車は1両編成であることが多く、「列」をついていないので、これまた使うのに抵抗があります。また、「鉄道に乗る」という言い方はおかしい、と知人に指摘されたこともありました。「JRに乗る」という言い方がいちばん無難なようです。

 

 気動車ディーゼル機関車でも「汽車」だと思いますが、蓄電池式だと「電車」ですね。まあこの辺になると知識がないと区別できません。厄介なのは、近頃函館山線を走るようになった新型ディーゼルカーH100形は電気式です。ディーゼルエンジンで電気を起こして走るのですね。こうなると「電車」でもいいような気がします。乗ってみると走行音がこれまでのディーゼルカーとは全く違います。ですが個人的にはやはりディーゼルエンジンを使用している時点で、ディーゼルカー」だろ、と思うわけです。昔のDF50形や昨今の主力貨物機であるDF200形も電気式でしたが、「ディーゼル機関車」とよばれていますね。

 

 つまらないこだわりは他人に嫌われるもとですが、私の場合、こだわりが強いので、ついついやらかしてしまうのです。今後は、キハ201系と電車(731系など)を混同している人がいても、黙っておくことにしましょう。