写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

05 あわただしい奈良(2000年12月29日)

 さて、12月29日。この年(2000年)はこの日が最後の営業日です。7時過ぎにホテルを出て、地下鉄江坂駅から梅田駅まで。ラッシュ時ですが、年末のせいか空いていました。

 

 JR大阪駅にでて、7:45の関西線電車に乗ります。昔の山手線みたいな通勤電車でした。峠越えの時少し山間部に入りますが、景色的にはどうってこともなく、8:39奈良着。まあ全国的にそうですから仕方ないですが、奈良盆地も風情がないですね。奈良駅は昔のままでいい駅です。(当時)

 

 奈良中央郵便局近鉄新大宮駅近くにありますが、朝ということで、15分ほど歩いて行きました。9時少し前に到着。開くとすぐ入って1番の番号札を取って貯金しました。局員は若いまじめそうな男性。ハンコは朱肉のつきが薄かったものの、「奈良」の字がはっきり写っていたので合格。

 

 貯金を終えて外にでるとバス停があったのですが、ちょうどきたバス奈良公園行き。9:48の電車に乗らなければいけないのでどうしようかと思っていたのですが、奈良は京都と違ってしょっちゅうくるところでもないので、思い切ってどこか一カ所お寺を見てこようと思い、乗ってしまいました。

 

 「興福寺でお降りの方はここで・・」という案内のあったところで降り、興福寺に行ってしまいました。ここは初めてです。時間がないので国宝館だけみることにして入りました。入ると平泉の時と違って阿修羅像とか、仏頭とか、有名なものが多いのでつい見入ってしまいましたが、一方であせっていたので、心残りながら出ました。といいつつ、妙に面白かったので、五重塔ぐらいいいか、と思い、境内にも入ってしまいました。五重塔などを見ましたが、この時点で9:35過ぎになり、また心残りながら出ました。

 

 タクシーがすぐ見つかるだろうと思いましたが、裏道に出てしまい、つかまりません。あせって走るとしばらくして猿沢の池に出ました。ここにはタクシーが止まっていましたが、電車発車まで後5分ほど。距離は1キロもないし、こうなるとかえって信号待ちや迂回があると間に合いません。ということで見過ごし、走りまくって奈良駅にたどり着き、9:48発にかろうじて間に合いました。馬鹿馬鹿しいことばかりやってしまい、やはり改めて来なければならないようです。

 

 関西線の今度は117系(旧新快速型)の普通で加茂駅(10:02着)へ。なぜかここまで電化されています。ここで2両連結のチャチなディーゼルカーに乗り換えます(10:10発)。一両はオールロングシートでもう一両にわずかだけあるクロスシートを見つけ、ここに座ります。この路線は高校の時以来ですが、このとき古い鉄橋を渡ったりして、なかなか面白い路線という印象がありました。まあそのときほどの印象ではありませんが、川沿いに走る区間はまあまあよい景色です。ところが、すれ違う列車もみんなロングシートで、これはひどいと思いました。

 

 伊賀盆地を過ぎて、11:26亀山着。九州に行くはずなのに、こんなところの列車に乗って何してるんだろうとまた思ってしまいます。11:50発のディーゼルカーで次の目的地、津に向かいます。