私がよく訪問するブログに「ナゲー」さんのブログがあります。この方は岐阜・名古屋周辺の鉄道写真を載せているのですが、中京圏に縁のない私もこの写真に刺激されて一記事書くことにしました。かつての名鉄気動車特急「北アルプス」についてです。
昔の資料によると「神宮前」発となっています。中途半端な出発点ですが、当時の新名古屋地下駅の容量の関係からでしょうか?新名古屋発となっている資料もあり、実際のところはどうだったのでしょう?
とにかく、地下駅に気動車特急が停車するだけでも珍しい存在ですが、地下を抜けたあと、名鉄犬山線を走ります。そして木曽川を犬山橋という鉄道道路併用橋で渡ります。車と一緒におっかなびっくり橋を渡ったあと、今度は連絡線をすり抜けて国鉄高山本線に入る、という珍列車でした。そして当時の国鉄の高山本線を富山まで走りました。当時、国鉄線を走る私鉄特急というのはこの列車ぐらいではなかったかと思います。小田急の「あさぎり」が御殿場まで行っていましたが、当時の国鉄線内は急行扱いだったはずです。
さて、この「北アルプス」富山まで走ったあと、何と今度は富山地方鉄道の路線に入り、立山まで行っていたのです。始発駅の微妙さから始まり、地下線・併用橋・連絡線・国鉄線・山岳線と、ありとあらゆる線区を走る実に面白い列車でした。
私は中京圏に縁がありませんでしたので、この列車には縁がなく、廃止まで乗る機会がありませんでした。ただ、確か一度だけ、高山本線に乗ったとき、駅ですれ違ったような覚えがあります。この列車、特急格上げ前は急行で、急行としては珍しい転換クロスシート、乗り得列車だったそうです。その後特急となって、国鉄キハ82系に似た姿になりましたが、やはりいろいろ違うわけで、写真を見ると一度乗って確かめたかったなあ、と思います。
その後新型になりましたが、乗車率が悪化したらしく2001年に廃止となりました。犬山併用橋も分離され、今ではこのルートをそのままたどることも難しいようです。
繰り言になりますが、これだけの面白い列車、是非乗りたかったものだ、と悔やまれます。
乗車経験もなく、何も知らないのに一記事書いてしまいましたが、それだけ魅力的な
列車だった、ということですね。