写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

61  「線の旅行」がしたいのですが…

   昨日も書きましたが、せっかくの5連休だったのに、旅行に行かずじまいでした。道内は昨年のゴールデンウィークに「HOKKAIDO LOVE!  6日間周遊パス」というのを使ってあちこち回りましたが、ゴールデンウィークの北海道は季節的にちょっとまだ観光シーズンとは言えないな、という印象でした。

 

 で、ソウル行きを考えたのですが、昨日書いたように、これもまだちょっと不安かな、というところで行きませんでした。安い切符があったのですが。

 

    それと調べてみたら、過去2度行った日本語が通じる韓医院が閉院してしまったようでした。おそらく日本人観光客を相手にやっていたのでしょうが、コロナ禍で日本人が来なくなり、持ちこたえられなかったのかな、と思います。またソウルに行く機会があったら行こうと思っていましたし、いい先生だったのですが、閉院してどうやって暮らしているのだろう、と思います。またソウルへ行ったらあそこに行こうと思っていたので、がっがり。ということでソウルに行ってもやりたいことが思いつかなかった、というわけです。

 

 では国内は?と思ったのですが、ソウルへ行くのと料金があまり変わらないのですね。東京行きは多少安いのがありましたが、成田空港行きです。

 

 私はひとり旅ですし、カメラを持っていきませんから、観光地を回って写真を撮って、という旅行をするわけではありません。列車に乗ってボヤーッと景色を眺める、という「線の旅行」が好きなのですが、これがこの20年ほどですごくやりにくくなりました。長距離列車の廃止、普通列車ロングシート化、ローカル線の廃止、といった鉄道をめぐる環境の変化が大きいです。

 

 例えば、昔「白鳥」でよく通った羽越本線など、日本海の眺めが良いのでもう一度乗りたい、と思うのですが、いまや北海道から乗りに行くのは極めて困難です。だいたい酒田~秋田間など、時刻表を見ると、いまや特急はわずか2往復、どうしても乗るとすれば、新潟まで飛行機で行って、秋田からまた飛行機で帰る、というかなり馬鹿馬鹿しい行程になってしまいます。大阪や金沢に行くついでに乗るのがよかったので、わざわざそんな旅行をしたいとは思いませんね。

 

 韓国では、「ムグンファ号」、台湾では「莒光号」という、ほぼ日本の急行にあたる列車がまだ健在で、しかもロマンスシートの座席ですが、日本ではJRの急行は絶滅してしまいました。外が見えなくても、夜行列車は効率よく日程が組めるのでありがたかったのですが、これもほぼ絶滅。これでは「線の旅行」が楽しめません。飛行機で往復して、観光地をめぐるだけ、という「点の旅行」では、集団でわいわいやっている観光客のなかで、なんだか所在なさげになりそうで、私は食指がどうも動かないのです。