私は鉄道好きなのに、新幹線には懐疑的です。北海道新幹線の建設工事で札幌駅のいろいろな施設が閉鎖になるということで、これから困るなあ、と思っています。人口減少社会で50年前の高度経済成長時代の計画を突き通すのが適切なのか、考え直した方がいいと思いますね。もう遅いでしょうが。
新幹線ができて、航空機と競争できるのか、ということもよく話題になります。ですがそのときの比較材料は時間面だけなのですね。運賃のことを比較した議論をあまり聞きません。
現状、在来線と新幹線乗り継ぎで札幌~東京間、片道27900円だそうです。ところが航空機で千歳空港から羽田空港まで行く場合、こちらは時期によって運賃の上下動があるのですが、「スカイスキャナー」で検索すると、大体片道10000~14000円程度です。時間だけでなく、料金の面でも鉄道は2倍の値段になっているのです。北海道への鉄道旅行は時間面でも金銭面でもかなり贅沢なものになっているのです。
以前にも札幌を朝に出て、夜に鹿児島中央に着く、という鉄道旅行をやってみたい、と書いたことがありますが、これも実行できずじまいに終わっているのは、片道52200円するそうで、金銭面で躊躇してしまうからですね。ちなみに飛行機で行くと、安い時は2万円を切りますし、繁忙期の高い時でも40000円までは行きません。
新幹線が札幌まで延伸になった場合、間違いなく運賃と特急料金を合わせて3万円は超えるはずです。航空機対抗で安い料金設定をしないと、時間の問題より運賃の問題で惨敗するでしょう。