写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

27  昔はよその地方選挙の結果を知ることが容易ではありませんでしたが…

  統一地方選挙がありました。このあと、各地の市町村議会選挙が行われるところが多いのでしょうか?戦後一回も合併、解散、その他何らかの事情がなく、そういうことで統一地方選挙から外れた地域以外は、この時期に選挙がありますね。

 

 私はあちこち転居を繰り返してきた身なので、あちこちの地方選挙を経験、というよりは見ているだけですが、特に子供の頃は地方議会議員の選挙がいちばん賑やかなので、面白がっていました。

 

 今でこそインターネット時代で全国どこの選挙でも簡単に検索して結果を知ることができますが、インターネット時代以前は、よその地方の議会選挙の結果はテレビでもラジオでも報道されず、転居する前に議員だったあの人は当選したのか落選したのか、気になって調べようとしても簡単に調べるわけにはいきませんでした。

 

 市議会議員のレベルでは、地元新聞でも入手しない限り結果を知るのは不可能でしたが、それでも県議会議員レベルでは、NHKのローカル放送で開票速報をやります。テレビでは遠い地方の放送を見ることはできませんが、AMラジオの場合、夜になると遠距離の電波が入ります。そこで、昔住んでいた地域のNHK第一放送の電波をキャッチして、その地域の県議会議員の選挙速報に耳を傾けるのです。

 

 小学生の時に住んでいた地域で、いとこの同級生の母親が県議会議員でした。当時女性候補は珍しかったので、この人が一体当選したのか落選したのか気になってしまいました。そこでラジオをつけて、かすかに聞こえるNHKローカル局の微弱な電波をキャッチし、当落を確認したことを覚えています。この人、あとになって確か選挙違反で逮捕されたのですが、そのときは当選したはずです。

 

 ネット時代になって、遠い地域のローカルニュースを容易に知ることができるようになり、昔、苦労してラジオの微弱な電波を聞いていたことを思えば隔世の感ですが、しかし最近では昔なら地域面の片隅に載っておしまい、というニュースがネットで全国に広まってしまいます。そして不祥事が増えているような印象を受けてしまうのですね。それも善し悪しだなあ、と思うこともあります。