写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

26  30年越しの地方選挙

   統一地方選挙がありましたね。こちらは北海道ですから知事選と道議選などがありました。皆さんの地方ではどうでしたでしょうか?

 

 実は私、30年前に住んでいた街に3年前に舞い戻ってきました。前回は住んでいた期間中に選挙がなく、この地域の地方選に投票するのは初めてでした。で、実は投票した候補というのが、その30年前によく街頭演説をしていた候補なのですね。

 

    冬の頃から、街頭活動を積極的に行っている候補を見かけたのですが、その候補者たちは私より年下と思われる「若手」で、元気があるから早朝から運動していたのでしょう。

 

 一方、30年前に街頭演説をしていた候補は、その後長期間議員を続け、地盤が安定したと思ったのか、それとも年には勝てなくなったのか、朝に見かけることはほとんどありませんでした。

 

 私はよく昔のコマーシャルに影響されて、その品物を見つけた時に思わず買ってしまう、という購買行動をしますが、選挙でも似たような行動をするのだなあ、と我ながら驚いてしまいました。

 

 もちろん、政党とか政策というのも考慮して投票はするのですが、同じ党から複数の候補が出ている場合、どちらを選ぶか、という段階になると、そういう選び方をしてしまったのでした。もちろん、それ以外の選挙公報の内容や今回の選挙運動の仕方なども影響はしたと思いますが、そういうことになったのです。

 

 今の選挙運動ではなく、昔の選挙運動を思い出して懐かしくなり、投票してしまう、というのは、我ながらいかがなものかとは思うのですが、懐古趣味なのか、30年たって年老いたであろうその候補に入れてしまいました。そのとき、30年越しにその候補の名前を書けた、という変な感慨がありました。

 

 選挙運動というのはそのときだけではなくて、後々まで影響を与えるものなのかもしれません。ですから、今回はどう見ても勝てないだろう、と思われるのに、あえて出馬する候補がいますが、今回よりも次回の選挙のために知名度アップを図っているという側面があるのかもしれません。

 

 この候補、結局下位で滑り込み当選を果たしました。こういう具合に、投票した候補が下位で滑り込み当選をする、というのは投票のしがいがありますね。