昨日の選挙の記事で、約30年ぶりに昔住んでいた街に舞い戻ったせいで、当時よく街頭演説をしていた候補者がまだ現職だったと知り、懐かしくなって思わず投票してしまった、という記事を書きました。
まあ、こういう投票行動がいいのかどうか、政治的には疑問の余地が残るところですが、昔を思い出して懐かしくなる、というのは精神衛生上にはいいことだそうですね。私は日々鬱気味ですので、懐かしさにひたる、というのはいいことだった、ということにしましょう。
こういう思い出を思い出すことは悪いことではないのですが、50数年も生きていると、思い出はいいことばかり、懐かしくなることばかりではありません。ふとした瞬間に昔の嫌なことを思い出すこともしばしばあります。それでもうかなり昔のことなのに、その嫌な気分を思い出して鬱々してしまう、ということも、これまた多いのです。
旅行の思い出だとか、昔見たテレビをYouTubeでみて懐かしくなったり、「懐かしい」という記憶はプラスの方向に働くのですが、一方で、何かのきっかけで昔の嫌な出来事、嫌な人物のことを思い出すこともあります。こういうのは「トラウマ」というのですかね。嫌な人物など思い出したくもない、記憶から消し去りたいのですが、そう都合良くいい思い出ばかりが甦りません。
特に嫌なのは、昔好きだったことが、ある嫌な出来事のために上書きされて、嫌な印象に変わる、という場合があることです。その逆はあまりないように思います。
私はこのブログでもその他でも、いい思い出になりそうなこと、懐かしいと思うことは具体的に書きますが、嫌な出来事や思い出は意図的に具体的には書かないようにしています。
もちろん、日々のストレスの吐き出し口としてこのブログを利用して、いまやメンヘルブログと化しているのですが、具体的に書くと、忘れかけていたことでも読み返して思い出してしまうのが嫌なのですね。
ですから、このブログを読んで、なんでこの人、こんなにストレスため込んでいるのだろう、という事情がよくわからない場合も多いと思いますが、そういう事情ですのでご承知おきください。
過ぎてしまったことは仕方ないし、年を取るにつれて嫌な思い出も積み重なってしまうのですが、できるだけ思い出したくないようにしたいものです。それができないから鬱になるのですけどね。