写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

40  議員の資質

    以前、歌の記事で「最近youtubeで見て、妙に頭から離れない曲」として、「スーパークレイジー君」の「てんてんむし」という歌を取り上げたこともありました。このとき、「野次馬的に見ている分には面白いものの、この手の人は政策の如何に関わらず、支持する気にはなりません。」とも書きました。この気持ちは今でも変わっていません。

 

 で、このスーパークレイジー君、なんと埼玉の戸田市議に当選して、それが当選無効になり、あちこちの選挙に出たあと、こんどは郷里の宮崎市議に立候補して2位当選、ということに相成ったということでした。ところがこのたび、「不同意性交等致傷容疑」で逮捕されたとのこと。本人は認めていないとのことですが、宮崎市議会は全会一致で辞職勧告決議を可決したいうことでした。

 

 また、千葉の八街市議選では、元EEJUMPというアイドルユニットにいた後藤祐樹が当選したとのこと。この人も素行不良でアイドルをクビになり、銅線窃盗をやって捕まっていましたね。全身タトゥーが話題になったこともありました。

 

 この人の場合、更生したのかもしれないし、市議になってから悪いことをしたわけではありませんが、しかし、私は資質の面で疑問を感じます。以前にも書いたことがあるのですが、私は過去のこういう行為が許せない方です。自分なら、この手の人を面白がることはあっても、投票はしません。面白がることと議員として選ぶことは別のことだと思うからです。

 

 ただ、私は彼らに自分たちの代表となってもらいたいとは思いませんし、面白半分で投票したとしたら、有権者にも責任があると思います。

 

    ですが、あえて言うならば、もしかしたら、面白半分での投票の他に、かつて(あるいは今も)「やんちゃ」をやった人が、「自分たちの代表」として選んだ可能性はあります。その場合、その投票行動を否定できるのか、という問題は残りますね。「悪さをする(した)人の代表」というのはあり得るのか、ということを考えてしまうのです。

 

 政治家とは頭脳明晰・人格高潔・品行方正で我々の模範であり、リーダーであるべきである、という考えが一方にあると思います。一方で、政治家とは自分たちの「代表」であり、自分たちと同じ属性の人から選ばれるべきである、という考え方もありうると思います。後者の場合「やんちゃな人の代表」「ふざけた人の代表」もあり得るわけです。

 

 前科者で、今回の「スーパークレイジー君」のように議員になってからも逮捕されるような人はいかがなものかと思いますが、それでも「前科者」に限らず、たとえばタレント議員の問題、あるいはNHK党のようなふざけた行動をとる政党、もっというと、「れいわ新選組」のように選挙制度の穴を突いて重度身障者を議員にしたり、議員の一年交代制を打ち出すなど、「議員の資質」、「代表」とは何かを考えされられる事例がこのところ急激に増加しています。

 

 犯罪者と身障者を一緒くたにするな、と怒られそうですが、不祥事の多い維新の議員のことなども含めて、これはグラデーションのように続いていて、「代表の資質」について、どこかで線引きできるものなのか、と考えてしまうのです。

 

 民主政治における「議員の資質」って何なのでしょうかね?

 

 実は自分なりの議会のあり方についてアイディアもあるのですが、これはいつか機会を改めて書くことにしましょう。

 

 明日から旅行記再開します。