写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

49  韓国冷麺を食べる

    最近は食べ物の記事が多くなっています。まあメンタルヘルスの記事が多いのよりはマシですが、食事に関することは毎日のことなので、記事のネタとして食べ物のことをあれこれ書けるのは豊かな食生活ができている証拠、いいことである、ということにしましょう。

 

 さて、今回は、「韓国冷麺」を食べてみた感想です。先日、韓国スーパーに行って袋入りのものを買ってきました。

 

 日本、特に北日本でそうなのだろうと思いますが、韓国・朝鮮風冷麺と思われているものに「盛岡冷麺」があります。ですがあれは白くてかみ切りにくく、それはそれでおいしいのですが、本場韓国であのようなものを食べたことがありません。

 

 実際に韓国で食べた冷麺は、そば粉が入っているらしく、黒っぽくて盛岡冷麺よりも細かったのです。とはいっても日本の蕎麦と違って透明感があり、ツルツルしています。これは盛岡冷麺に似ています。

 

 韓国の冷麺を「本場」と書きましたが、実は冷麺の本場は北朝鮮平壌で、「平壌冷麺」「開城湯飯」「全州ビビンバ」が朝鮮半島三大料理なのだとか。韓国領である全州ビビンバは現地で食べたことがありますが、平壌と開城は北朝鮮です。平壌の「玉流館」というところが冷麺の本場中の本場らしいのですが、恐いもの見たさの好奇心もあって、北朝鮮に一度行ってみたいとは思うものの、さすがに行けそうもありません。

 

 さて、平壌どころかもう長いことソウルにも行っていないので冷麺セットを買ってきたわけです。やはり韓国風で、そば粉が入っていて黒く半透明です。ゆで時間は案外短く50~60秒、と書いてあります。

 

 これを湯がいて冷水で洗い、添付のスープを入れます。上に載せるものは何かいいか、思案しましたが、キムチ・カクテギ(大根キムチ)・キュウリ・焼豚・それにリンゴをのせました。本当は梨の方がいいのですが、まだ売っていませんでした。ゆで卵が載っていることが多いですが、卵不足とゆでる面倒さが相まって今回は省略。

 

 で、食べてみたのですが、案外おいしいです。こういうものを食べると店と比べて今ひとつ、という感想を持つことが多いのですが、ソウルの下手な店で食べるよりおいしいくらい。麺の方は韓国ではよくハサミでジョキジョキ切って出されますが、そうしなくてもかみ切れますし、特にスープもこういう袋詰めで売られているものは麺に比べて味が今ひとつでがっかりするケースが多いのですが、日本人向けにアレンジされているのか、むしろ韓国で食べたものよりおいしいと思うくらいです。これは意外でした。

 

 韓国で作ったものを日本の商社が輸入している製品のようでしたが、これならリピートありかな、と思いました。