写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

11  ウトウト寝旅~盛岡乗換えで北海道に帰る(2002年8月9日)

 8月9日朝。北海道に帰る日です。せっかくのホテルでしたが早出して、バスで京都駅に向かいます。切符は窓口で当日買い。のぞみとスーパー北斗は指定が取れましたが、やまびことはつかりは満席。しまったな、と思います。

 

 京都7:43発のぞみ44号。東京に着くまでひたすら寝ていました。東京着10:00ちょうど。今回の帰りの日程作成にあたっては東京と盛岡で何時間かずつ過ごしたい、という計画でした。でも本数の多いところから少ないところ行く帰りのルートではうまく時間が取れず、予定作りに苦労しました。結局東京1時間、盛岡1時間という時間しかありません。

 

 しかし、やまびこ満席と聞いて予定どころではなくなりました。やまびこが満席なら自由席で座るために並ばなければいけません。どうせもともと東京は1時間程度では何も出来ませんからさっさとあきらめることにしました。ということで東京ばな奈だけ買って、10:08発臨時やまびこ275号にあわてて乗りました。臨時のせいか、自由席は空いていました。新幹線だと案外指定満席でも自由が空いているときがあるものです。

 

 また寝ていました。今回はよく寝ました。盛岡12:46着。結局東京と盛岡をはかりにかけて盛岡をとった感がありますが、それは今回が最後の盛岡乗換えになる可能性があるからです。八戸に延長になると盛岡の地下街にいけませんからね。ということでお気に入りの盛岡冷麺の店に行きます。もう3回目。また冷麺ビビンバセット。やっぱりおいしい。

 

 この旅行の少し前に札幌駅の地下街に冷麺やビビンバの店が出来たので行ってみましたが非常にまずかったのです。それと比較したせいか、これが最後かと思ったせいかも知れませんが。駅地下の店でもこれだけの水準なら、本場の店はもっとおいしいのでしょうね。盛岡や仙台は食べ物がおいしいのでもっと極めてみたいのですが、あまり縁のないところです。

 

 とはいってもまだかなり時間が余っています。おみやげ物屋でまた好物の萩の月を買いました。「東京ばな奈」と「萩の月」と「札幌タイムズスクエア」は似ているのであとで食べ比べてみようという魂胆です。

 

 まだ時間が余っていたのですが、次の列車も混んでいそうなので早めにホームで並びます。が、まだ一本前の臨時青森行き「はつかり」がホームにいました。これが何と初代寝台電車583系使用の列車なのです!いまどきこれを特急に使うとは信じられませんでした。写真を撮ってる人もいます。

 

 空いていたので衝動的に乗りたいという気持ちになったのですが、青森行きなので乗れません。新幹線だと1枚の自由席特急券で途中出場しない限り乗り継ぎ可能ですが、在来線では駄目ということでしたから。でも多分最後の特急運用でしょうし、惜しかったです。

 

 指をくわえて583系はつかりを見送り、並んで1時間ほど待ちます。ホームには弁当売りの人が何人かいます。私の並んでいる端っこのところには「村井松月堂」のおじさん(というよりじいさん)でしたが、このおじさん、先発の「はつかり」が出て行くとき、いちいち列車にお辞儀をしたり、そうかと思うと巻紙を取り出して「腰の痛いのは辛いものです」などと手紙を書き出したり、なかなか味があります。

 

 そこでビビンバを食べたばかりでしたが、このおじさんから弁当を買いました。ウニ山菜弁当(正確な名前は南部何とかという弁当でした)です。盛岡や仙台の弁当は複数の業者がいて水準が高いのですが、青森は今ひとつなので、夕食用です。青森を過ぎて食べましたが、かなり美味の弁当でした。駅弁や駅周辺でのわずかな経験だけですが、どうも仙台や盛岡よりも青森は全体的に味が落ちる気します。青森でもおいしい店はあるのでしょうが、私にとっては駅関係の食事情が重要ですから。

 

 14:48盛岡発はつかり13号」。485系改良型。今日一番長く乗る列車ですが、なんか冷房の効きが悪いです。まったく効いていないようでもないのですが、汗が出てジメーッとします。それと検札の車掌が来ません。来たら私が言わなくても誰か文句を言ったと思うのですが。そういえば「やまびこ」でも車掌は来ませんでした。JR東日本は検札やめたのでしょうか?

 

 青森を過ぎてからJR北海道の車掌が来ました。またウトウトとしているうち19:13函館着。19:23発スーパー北斗21号」です。夜ですしまたウトウト。20:38着。ということで終わりです。お付き合いありがとうございました。