写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

02  聖徳記念絵画館・遊就館(2005年8月9日)

 東京駅に着いたのですが、暑いし、気分も今ひとつでどうしようかと思っています。とりあえず荷物をコインロッカーに入れて、地下街の牛タン屋で食事をすることにしました。以前入って気に入っていたところです。ところが米国産牛タン輸入禁止でメニューが大幅に変わっていて、牛タン定食は大幅値上がり。仕方がないので牛グリル定食なるものを食べました。その後ガイドブックを買って東京めぐり。といってもこの日は京都泊まりなので中途半端な時間しかありません。

 

 行く候補は神宮外苑聖徳記念絵画館靖国神社遊就館、そして江戸東京博物館、あとアメ横。新宿方面は時間的に無理そうですし、この4カ所全部も無理そうです。とりあえず聖徳記念絵画館に行くことにしました。ところが中央線が遅れています。何とか出発して四ッ谷で乗り換え、総武線信濃町へ。ところがここで突然の豪雨

 

 慌てて駅の売店を買います。折りたたみでないので邪魔かな、と思ったのですが、雨ですので仕方ありません。500円。慌てて買ったら列に並んでいた小学生に気づかず、小学生に文句を言われました

 

 ここは明治天皇の事績を絵画にして展示してあるところで、大正時代にできた大日本帝国時代の遺物みたいな展示館です。よく歴史の図鑑や資料集にここの絵が載っているので一度見に行きたかったのです。行ってみると冷房がありません。閑散としています。今時こんなものを見に来る人はあまりいないのでしょう。ただ行ってみたという以上の感想もなく、出てみるともう雨はやんでいます。

 

 信濃町駅に戻り、総武線市ヶ谷へ。今度は靖国神社へ行きます。ムンムンしていて暑いです。少し歩いて神社に一応お参りして、目的の遊就館へ。ここは新しいですし(増築したようです)、冷房が効いていました。まず特別展示の日露戦争展を見たあと、通常展示へ。入場料が確か800円でちょっと高いですが、展示はなかなか充実していました。戦争関係の博物館ではここがいちばん充実しているのではないでしょうか。

 

 話題になってるせいか、ここは結構人がいて賑わっていました。若い子が多いです。Tシャツや今風の格好をしている子たちがこういう展示を結構熱心に見ているのに少し違和感を覚えます。私はというと、例によって博物館めぐりをすると足が痛くなるので熱心に見るという感じではありません。展示の仕方自体、ちょっと偏っているところがなきにしもあらずでしたが、これは場所柄仕方ないでしょう。幕末明治からの戦争についての展示があるのですね。

 

 「靖国の神々」と称して戦没者の写真がずらっと並んでいるところがあって、遺品や手紙がありました。沖縄のひめゆり記念館にも似た展示があったような記憶があります。左右のイデオロギーが違うだけで、やることは同じなんだな、という印象です。これが靖国神社の性格の複雑さの一原因ともなっていると思うのですが。