さて、ソウルに着き、ホテルで一息つきましたが、夕食を食べなければいけません。
フロントのおじさんに韓国語で「近くのおいしい店」を聞くと、ちょっと考えてから「仁寺洞」と答えます。仁寺洞地区は近くにあり、知っていますが、仁寺洞のどこの店がおいしいかはわかりません。とにかく、仁寺洞方面に行ってみます。ホテルに着くまでは暑くて汗だくになりましたが、夕方になるとまあ暑くないという程度にはなります。
まず、私にとってはソウルでいつもおなじみ、道路の上にビルが建っている「楽園商街」が目印となるのでそこまで行ってみます。ただ、この建物、方向感覚を麻痺させる建てられ方をしているので気をつけなければいけません。おなじみとはいってもこのビル自体は楽器店街だそうで、ソウルに行くと毎回と言っていいほどここの近くを通るのに、楽器に縁のない私は入ったことがありません。今回も入りませんでした。
そこから飲食店が並ぶ「宋海の道」に出ます。この宋海氏、90歳を過ぎても韓国版のど自慢の司会者をしていた国民的タレントだったのですが、2022年に亡くなってしまいました。没後もこの名を保存しよう、ということでその旨の表示がありました。
それから仁寺洞へ。仁寺洞も行く度に垢抜けていきますが、韓国らしいゴチャゴチャした風情はなくなっているような。一通り歩いて裏道の路地やショッピングセンター的な建物も覗いてみましたが、これ、という店がありません。韓国の場合、ひとりでそれなりの飲食店には入りにくいし、また、ガイドブックやネット情報がこぞって押すような決定的な店がありません。もっと調べてくればよかったかな、と思います。