ソウルの夕方、夕食を食べに仁寺洞まで行きましたが、どうも一人で気安く入れそうな店が少なく、結局楽園商街の脇まで戻ります。
そのあたりのごちゃごちゃした界隈で、内装が比較的きれいそうな小さな店に入りました。「육전면사무소」(ユクチョン麺事務所?)という名前の店だったようです。暑いので汁物はやめにして、ここではメニュー番号①の冷麺と小鉢のビビンバがついた「육전(ユクチョン)冷麺定食」を指さしで頼みます。「ユクチョン」とは「肉煎」と書くようで、肉に小麦粉と卵をまぶして薄焼きにしたもののようです。確かに冷麺の上にそれらしきものがのっていたように思います。
ところが注文を聞いた店員のおっさんはその「ユクチョン冷麺」だけを持ってきます。ビビンバはあとで持ってくるのかな、と思って食べ始めました。韓国風の黒っぽい麺ではなく、黄色い麺で白いスープの冷麺でした。味はまあまあ。
冷麺を食べながら待っていましたが、いつまでたってもビビンバを持ってきません。おっさんを呼んでメニューのビビンバの写真を指さし、どうしたんだ、というそぶりをします。どうもおっさんは冷麺を単品注文したと勘違いしていたようです。
この人、片言の日本語が使えるようでしたが、どうも意思疎通がうまくいっていません。韓国語できっちり「一番」と言った方が良かったかな、と思います。小鉢のビビンバ自体は肉とレタスか何かの野菜が入ったもので、ちょっと変わった感じで結構おいしかったものの、やはり韓国ぐらいでもうまくいかないなあ、と思います。
お会計は13000ウォン。1500円ぐらいでしょうか。これはこのクラスの店にしては高いです。韓国、円安と物価高でけっこうきついぞ、と思い知らされます。