香港ではいろいろ精神的に疲れましたが、亀ゼリーのおかげで、人心地ついたし、20時まで時間がありますから、先に夕食を食べてしまいます。
香港といえば飲茶。お茶を飲みながら点心という餃子やシュウマイなどをつまむという食事です。本来昼に食べるものだそうですが、今回はそうも言っていられません。香港では是非食べたかったものですから、とりあえず一食目はこれにします。
亀ゼリーの店からホテル方面に歩いて行くと、一軒、点心の写真付きメニューを出している店がありました。これはわかりやすいです。しかも、ひとり用のアソートセットがあります。普通点心は、せいろに3~4個同じものが入っているのですが、これは一個ずつ6種類のものが食べられます。有名店ではないようですが、有名店で気後れしてゆっくり味わえないよりいいかと思います。店内を覗くと、適度に混んでいるのも入りやすい感じでした。
店内に入るとオーダー用紙が渡されます。これも写真付きでわかりやすいです。いろいろおいしそうだし、朝から何も食べていないこともあり、目移りして逡巡しましたが、まずは店頭で見たアソートセット(点心拼盤)を頼みました。これが45ドル。お茶は一種類だけで功夫茶というもの、これが10ドル。値段的にもこれで1000円ちょっとですから、これが妥当でしょう。
案内された席には、ボールと箸、レンゲ、皿、茶碗などがすでに置いてあります。前に食べた人の片付け前か、と思ったのですが、そういうわけではありません。横に電気ポットがあり、これにペットボトルの水を入れ、沸かして自分で急須にお茶を入れて飲むスタイルのようでした。ちょっと本式ではないようですが、まあいいでしょう。
飲茶の作法として、「洗杯」といって、茶碗や箸をお茶を入れたボールで洗う、というのがあるそうです。確かに斜め前に座っている人はこれをやっています。ということでぎこちなくまねして、茶碗や箸を洗ってみました。ただ、急須へのお茶の入れ方が間違っていたようです。まあ飲めるのでいいことにします。
アソートセットは、シュウマイ・大根が入っているらしい餃子・牛肉シュウマイ・ニラ餃子とエビ餃子(蝦餃)に黒い中国カステラの計6品。これがひとつずつです。ひとり用にはもってこいで、そこそこおいしく、いい店に入ったぞ、と思います。お茶もおいしいです。有名店でなくて、チェーン店の「好好点心功夫茶(看板は好好四季椰子鶏火鍋)」という店の旺角分店でした。飲茶の人が目立ちましたが、鍋を食べている人も見かけました。
最初の印象が悪かった香港でしたが、亀ゼリーとこの飲茶で印象が良くなり、さすが食の都、と思います。勘定はサービス料5.5ドル、微調整額0.5ドルとのことで、計61元でした。まあ1200円ですからこれなら納得です。有名店で何種類も点心を頼むと、相当高くなるのではないでしょうか?