写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

35  3日目夕方 香港の金魚街をさまよい、亀ゼリーを食べてようやく人心地つく(2023年8月2日)

    香港のホテルが閉まっているので、とにかく事前に到着予定と連絡した20時までどうしようか、重い荷物を抱えたままですが、街へ出ます

 

    物価は高めのようです。ショッピングセンターに入りましたが、婦人服の小さい店ばかり。建物の中で一軒マッサージ屋を見つけましたが、確か1時間400元=約8000円でした。これは高すぎ。香港大丈夫か、と思いやられます。確かもう一軒ショッピングセンターに入りましたが、こちらもパッとしません。

 

 仕方ないのでショッピングセンターを出て、薄暗くなった街をさまよいます。このあたり「金魚街」というそうで、金魚屋やペットショップが多い通りです。ペットショップには「桜の犬舎」とかいう、日本語の「の」が入った店がありました。

 

 金魚屋はビニール袋に金魚を入れていっぱい吊り下げています。これが涼しげでなんだか幻想的でもあります。香港の下町らしく、見るには楽しい街ですが、こちらはメンタル的に参っています

 

 そんな中で白い「椰子汁」を売っている店を見つけました。台湾で飲んだことがあります。13元ですから260円ぐらい。これでもこのあたりではどうも比較的安い店のようです。ということで椰子汁を指さし、カップに入れてもらって店内に入り、飲んでみます。するとテーブルにメニューがあり、「亀苓膏=亀ゼリー」があります。これが35元。700円ぐらいですし、漢方好きで香港で是非食べてみたい、と思っていたものですから、これも追加注文。

 

 一口食べてみます。黒くて苦いゼリーです。知ってはいましたので驚きません。シロップがついていたのでこれを掛けて食べます。おいしいと言っていいのか、とにかく有り難みのある味ではあります。

 

 この日はソウルの空港での質問攻めから始まって、入国審査での不安感、両替レートの悪さや物価高でへこみ、オクトパスカード購入で文句を言われ、ホテルは閉まっていた、とあれこれあって精神的には一番疲れた日でした。

 

 香港参ったな、と思っていたのですが、これを食べると人心地つき、ようやくへこんでいた気分が直りました。名前は「百寶堂亀苓膏」という店でした。