写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

73  6日目午後 アユタヤで象さんに乗る羽目になる…(2023年8月5日)

 私を乗せたトゥクトゥクは町はずれの未舗装の道路に行きます。どこへ連れて行かれるのだろう、と思っていたら、次に連れて行かれたのは、なんと象乗りです。こんなところに案内されるとは想定外でした。しかも一時間1800バーツとなっています。象に乗るとは思わなかったし、高すぎなので 「ノー」と言いますが、トゥクトゥクのじいさんも、係員のおばさんも「ぜひぜひ」という態度を取ります。

 

 やむを得ないので30分だけ乗ることにしました。それでも1200バーツです。5000円ほどですからこれは想定外の大散財で、まさか象の上に乗ると思いませんでした。

 

 出発するときに 象の上に乗っている記念写真を撮られます。これが今回唯一撮った写真になってしまいました。赤い服を着た象使いの兄ちゃんが前に座って象を一周させます。

 

 どうも何かお寺の遺跡かなんかのようなところを一周します。暑いと言って休憩して、象使いが水を飲んだりします。途中で象が食事をすると言って草を食べていました。その後、水の中に入るルートがあります。象使いは「象さんかわいそうかわいそう」と日本語で言います。そして「チップチップ」と言います。

 

 30分たって降りるときに、仕方ないので、50バーツ出そうとすると、象の鼻で受け取ります

 

 トゥクトゥクに乗るところまでは、物価の安いタイでお金が余りそうだから、まあいいや、と思っていたのですが、象乗りは予定外で、値段も高く、これで一気に貧乏になりました。2万円しか両替していないのに5000円と後で払うトゥクトゥク代も同額くらいになりそうですから、今度はお金が足りるか心配になります。

 

 こういう国では、物価が安い代わりにぼったくり的なことに遭遇しますね。後で調べたら街中などでもっと安く象に乗せるところもあったそうなのですが、一人で半日だけ観光する旅程の場合、象に乗ろうとはまず思いつきません。

 

 結果的には大変面白い経験になり、今回の旅行で何をしたのか、と聞かれたとき「タイで象さんに乗った」ということにしていますから、ある意味、今回の旅行の一番の思い出になりました。はっきり言ってぼったくりですが、まあトゥクトゥクの運転手と業者がグルになって私を連れて行かないと自分から象なんぞに乗ることはなかったでしょう。ということで、割り切ってよかった、ということにしておきます。