十分駅から乗った平溪線の列車は、瑞芳の駅を越えて、深澳線の八斗子という駅まで行きます。この線は二つしか駅がありませんが、この区間は一日券で乗車できますし、せっかくだから乗り通すことにしました。
この路線は、宮脇俊三氏の1980年の旅行記でも終点までの最終区間が廃止されていて、氏は完乗できずに残念な思いをしているのですが、どうやら1989年だかに一度全区間が旅客営業を廃止したそうです。ところが、2014年だかに海洋科技博物館というのが沿線にできて、旅客営業を復活、その後八斗子という駅まで一駅分延長されたとのことでした。
乗ってみると、ただ藪の中を走るだけの景観でしたが、終点直前で海岸に出て、八斗子駅は海に面しています。12時20分着。この駅から先は廃線らしき跡があります。よく晴れて快晴です。暑いですが、海も大変綺麗です。こんなに晴れるのは珍しいのでしょうか、若い今どき兄ちゃん風の車掌がスマホで海の写真を撮っています。仕事中にいいのかな、と思いましたが。
まあ十分瀑布は見えなかったのですが、綺麗な海が見えたので、このときは、よしとしようと考えることにしていました。ということで帰りの列車で戻ります。 八斗子12時40分発、瑞芳12時56分着です。