私は現在も独身ですが、若い頃から結婚願望すらなかったので、子供を作る、ということを全く考えたことがありませんでした。昔は我ながら変わり者だな、と思っていたのですが、私のような人が多くなってきたから少子化になったのでしょうね。どうして私のような考えの人が多くなったのか、自分でもよくわからないところがありますが、いつか考察してみたいと思います。
それでも、若い頃は、自分の子供ではなくても、老後の面倒を見てくれる人はいないかな、と考えていました。その頃、漠然と考えていたのは、ベトナムの孤児院の一番優秀な子供を養子にして金銭援助をして、医者にでもして、その代わり老後の面倒を見てもらったらどうだろう、ということでした。その方が実子よりもコスパがいいし、感謝して老後の私を大切にしてくれるかな、と思ったりしたのです。
こんなことを考えていたから冷淡な人と思われたのでしょうし、そもそも、結構荒唐無稽なことで、その後、具体的な行動に移すこともなく、そして、今年になるまでベトナムを訪れることもありませんでした。昔はそんなことを漠然と考えていたなあ、と思うだけです。
結局、若い頃の予想通り、私は結婚も子育てもすることもなく、また、このベトナムの孤児を養子にして…という計画を実行することもなく過ぎていき、老後の後始末をしてくれる人がいなくなりました。
ベトナムと言えば、私の若い頃はまだ貧しく、また、ベトナム戦争のイメージが強かった国でしたが、もうベトナム戦争から50年近い年月が過ぎています。まだ豊かではありませんが、それなりのパワーは感じました。そして今、日本には技能実習生とか、その他の出稼ぎでしょうか、ベトナム人が増えています。
自分がベトナム人を養子にして、というのは荒唐無稽だったかもしれませんが、もしかしたら、私の介護や後始末をするのはベトナム人の出稼ぎ者なのかもしれないですね。
そんなことを考えてしまいました。