写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

13  2日目昼 ホーチミンの家を見物して思ったこと(2024年1月6日)

    ホーチミン廟を出ると、その横にあるホーチミンの車や執務室、高床式の家を見るというコースになります。入場料は4万ドンでした。日本語の音声案内のイヤホンを渡され、それが5万ドンです。ここに入ったとき12時頃だったと思います。

 

 日本語の説明内容は、ホーチミン賛美の内容でしたが、しかしベトナム毛沢東金日成、あるいはスターリンのような独裁臭がしません。ホーチミンは「ホーおじさん」と呼ばれて親しまれていた、という話を聞いたことがありますが、ホーチミンがいかに質素だったか、を賛美する内容でした。南ベトナムの指導者と比べて質素だったことを強調したかったのかもしれません。

 

 ベトナム戦争下だったので独裁体制を築けなかったのか、あるいはホーチミンは他の社会主義国の指導者のような権勢欲が乏しかったのか、やや後者のような気もしますが、どうだったのでしょうか?

 

 車はそれなりに立派なものでしたが、執務室や家は質素なものでした。庭は広く、池には鯉がいましたし、果樹の林もありました。ただ、ホーチミン個人のものではないようでした。

 

 今のベトナムは表面的にはタイに似ているものの、もし統一しなかったら今の北朝鮮みたいになっていたのだろうか、と思ってしまいます。ベトナムホーチミン以後、独裁で有名な指導者が出てきていませんね。日本で知られていないだけなのかもしれませんが、任期制、あるいは集団指導体制が機能しているのでしょうか?

 

 見終わって、廟の前の広場に出ました。ホーチミン廟は午前中しか見ることができず、正面広場に戻ると閉まっていました。間に合ってよかったです。ここまでのハノイの印象は、いまだにソビエトマークが目立つこと、横断歩道や信号が少なく、というかほとんどなく、道路を渡るのに一苦労する、ということ、機器類は日本メーカーのものが多いかな、という印象でした。治安面はこのあたりに警察か軍隊が多かったので、これなら大丈夫だ、という印象を持ちましたが、このあたりが中枢部ですのでここだけ多かったのですね。