写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

12 台湾旅行記を終えて(2019年3月)

   こうしてブログをはじめて、旅行記を書きながら思ったことを書きます。仕事では、ちんたらしているし、ストレスたまりまくり、惰性で職場に通っている日々ですが、旅行記なら、目が悪くなったとか、いろいろぼやきながらも、こうして結構長い文章が書けるわけです。確かに目が痛くなりましたが、こういうことなら目が痛かろうが何だろうが頑張れるんだなあ、とは思いました。

 

    まあ、読んでもらうのが半分、自分の記録のためというのが半分ということで、無責任な旅行記です。写真も撮りませんし。これは宮脇俊三氏の影響です。宮脇氏の旅行記にはほとんど写真がありません。これがこだわりだったようです。でも、旅行記を書いてみて、宮脇氏の域には到底達しないことを痛感しました。

 

 私は子供の頃、一度だけ鉄道写真を撮りに行ったことがありますが、あまりに下手なのに失望してやめました。ですから「撮り鉄」ではなく、「乗り鉄」です。宮脇氏もタロコ峡谷にいって写真を撮らないので不思議がられていましたが、私も台湾シャンプーの写真を撮らなかったので「えっ」と思われたようです。

 

 私にとっての台湾は、強い興味を持っていた韓国と香港の中間という感じ。今まで中途半端だと感じていて、行きそびれていました。それまでは、宮脇氏の「台湾鉄路千公里」の印象が強く、あとは海外日本語放送の「自由中国の声(のちの台湾国際放送)」をときどき聞いていたことぐらいでしょうか。

 

 それから、私が中学生のとき、父親が買春ツアーに出かけて、母親が怒っておかしくなり、半年ぐらい離婚するのではないかと思っていたことがあります。もっとも私は余ったお金をもらって珍しがり、ホテルで物売りの少年から買ったという青と赤の電飾が光るチープなヨーヨーをもらって、いかにも発展途上国だなあ、と思っていました。宮脇氏も買春から逃れるため四苦八苦するのですが、40年前といえば韓国も台湾もフィリピンも買春ツアーが当たり前でしたね。今はさすがに買春ツアーなんてないでしょう。妙なことを思い出しました。

 
 今回の台湾旅行は3泊4日を無理矢理捻出したので、行けなかったところがいろいろあります。平渓線というローカル線は一般観光客にも名所になっているようで、ギリギリまで台北市内観光とどちらにしようか迷いましたが、一緒に行くと都合のいい九份というところが雨だと困るところだそうで、今回雨予報だったこともありやめました。あと、最初は、やはり台北市内観光を優先すべきだろうと思いました。

 

 台北でも故宮博物院には行きませんでした。これも翡翠で出来た白菜という一番の名物が台中の博覧会に貸し出されているという情報があり、今回は見送りました。烏来というところにあるというトロッコにも興味があります。あとは高雄に新設された路面電車も乗りたかったですし、南廻線はもう一回乗ってもいいかな、と思いました。乗ると結局また台湾一周することになりますが。

 

 あとは阿里山鉄道。これが長い間不通だ、というのが今まで台湾行きを躊躇させてきた大きな理由の一つでした。全通すればいいのですが。お金や交通カードの残額が結構あるので、もう一度行って使いたいですね。

 

 ネットで台湾はアジアで幸福度が2番目に高い、という話を見ました。同じような国でも韓国は幸せそうに見えないですね。やっぱり南国がいいのでしょうかね?日本文化の受け入れ方を見ても、韓国がことさらに影響を消そう、隠そうとしているのに対して、台湾は鷹揚に受け入れ、日本のまがい物を作ることもいとわない、という印象でした。

 

 旅行記に書いた「濃厚な味熟プリン」なんて日本語の商品名をつけて売り出す、というのはその典型のように感じました。韓国では絶対に許されないことで、そんな商品出したら糾弾されて謝罪させられると思います。ただ、買ってきた歴史の本、まだはしがきを辞書も引かずにちらっと見ただけですが、日本の植民地支配には批判的なようでした。歴史が絡むと、やはり一筋縄ではいかないようです。単純に「台湾親日・韓国反日」とはいえないようです。

 

 このテーマ、実は大学のゼミ論文にしようかと思ったのですが、教授に「難しすぎるのではないか」と言われてやめたものです。ですがそういう民族感情論的なものを研究してみたいな、とは思っていました。今はこれが昔以上に大問題になっているので、やっとけばよかったかな、と思う気持ちが半分、でも、ものにならなかったかもしれない、そんなものを研究しても食っていけなかったか、と思う気持ちが半分です。韓国語も中国語もものになりませんでしたし、韓国人・台湾人どころか日本人の友人知人すら極めて少なく、日本人の気持ちもわからないので日々苦労しているのが現状です。
 

 これから行きたいところはいろいろあります。出来れば世界一周したいです。世界のいろんな町に一ヶ月ずつ住みたい、なんて妄想することがあります。実現することはあるのでしょうか?

 

 ところで、この旅行記、題名をとりあえず「写真のない旅行記」としましたが、インパクトがないので変えようか、検討中です。「カメラを持たずに孤独旅」というのも思いついたのですが、どっちがいいでしょうかね?ご意見いただければありがたいです。もっとも、ここまで読んでくださる方はごくごく少数、あるいは皆無でしょうが。

 

 もし、ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ご感想やコメントをいただけると非常にありがたいです。次回からは韓国旅行記を書きますので、よろしくお願いします。