写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

09 3日目ソウル午後  東大門の焼き魚など(2019年4月29日)

  11時半頃に、韓医院を出て、二村駅からソウル駅に戻ります。行きと同じ地下鉄では面白くないので、今度は国鉄(というか鉄道公社=コレールという)にします。入り口がわからずまごつきましたが、やっと発見し、竜山まで。そこで乗り換えてソウル駅まで。地上線ですが、ソウル駅直前で地下線に入り、地下鉄1号線になります。

 

    今日は夕方までどこに行こうか決めていません。仁寺洞近くのソルロンタン屋に目をつけていたのですが、カルビタン・テジクッパと同類の汁ご飯物なので、一人では食べやすいけど、どうかなあ、と思います。昨日の夜はビビンバプルコギセットでしたが、ビビンバはともかくプルコギは板の上に載っているあっさりした焼き肉だったので、今度はタレ付きで一人で焼いて食べられるところないかなあ、と思いますが、「一人焼き肉」は日本でも難関だし…と思います。

 とにかくソウル駅から南大門まで歩いてみました。途中で小汚い足のない人が、はいつくばって歩いているのに出くわします。ギョッとしますが、日本ではこういう人は車椅子でしょう。ホームレスと思われる人も、ときどき見かけましたし、まだ社会保障が不十分なのかな、という印象です。昔見かけた地下鉄車内の物乞いや物売りを見かけることはありませんでしたが。南大門は何度目かですが、今回、中は立ち入り禁止でした。

 

    横の南大門市場に行ってみます。観光客がよく行くところですが、前回は行っていないし、その前も行ったかどうかあやしいです。もしかしたら行っていないかも、と思い、覗いてみました。日本人観光客が結構いるようです。ですが、思ったほど日本語の看板がないです。いくつか横に小さく書いてあるのを見つけただけ。やはり業種ごとに固まっている傾向があり、めがね屋ばかりというところもあります。豚足の店からは「お兄さん」なんて日本語で声をかけられますが、豚足もなあ、と思います。結局何も買わず何も食べずじまい。

 

    ということで市場の端にある会賢駅から地下鉄4号線東大門へ。お昼12時頃だったのでおいしい店は混むだろうし、先に服を買うか、と思います。ファッションビルが林立する東大門地区へ。ところが、私が降りた「東大門」駅はファッションビル地区ではなく、旧来の市場のあるところでした。前回行ったファッションビルは隣の「東大門歴史公園」駅でした。1駅歩くか地下鉄に乗るか、とも思ったのですが、せっかくなので近くの東大門市場に行きます。

 南大門市場は中心部ど真ん中で観光市場化していますが、こちらはやや中心部から離れたところ。まあそれでも都心ですが。屋台やいろいろな食堂もありますが、どうかなあ、と思います。いろいろな商店が並んでいますが、どうも業種ごとに集積していて、タオル屋ばっかりの地区があったりします。どうも卸売市場色が濃厚です。一通り様子見。ウロウロする中で、「タッカンマリ」という鳥を一羽まるごと煮て食べさせる店が集積している通りと、その先に焼き魚を食べさせる店が集積している細い路地がありました。鳥を一羽も食べられないし、スープに浮かんでいるのでまた肉スープ系か、と思います。焼き肉(プルコギ)店が集積しているところないかな、と思ったのですが、見つかりません。

 焼き魚ストリートに入るとむやみに客引きの声がかかります。韓国まで来て焼き魚もなあ、と思ったのですが、店頭で炭火焼きなのか、ガスなのか確認しませんでしたが、もうもうと煙が上がっていて魚を大量に焼いていますし、おいしそうではあるので客引きのおばさんに引かれるまま一軒の店に入ってしまいました。

 

   13時を過ぎて店も適度な混み合い状態になっています。ですが、魚料理を食べるつもりがなかったので魚の名前がわかりません。日本語メニューを持ってきますが、店内の上に掲げてあるハングル名と比較してもわかりません。サンマのつもりで太刀魚の韓国名をいってしまったようです。私が混乱している様子を見て、店員のおばさんが、日本語で「ホッケ?サワラ?」と聞いてきます。ホッケ大好物ですが、ホッケの本場である北海道から来て、ソウルで食べるのもなあ、と思います。西日本系の魚にしようと思い、日本語で「サワラ」といいます。ライス付きなのかわからないのでライス付きか確認します。

 

   しばらくしてやってきました。焼きたてという感じではなかったものの、かなり大きいです。その他、キムチ各種と味噌汁。醤油をかけて食べます。はじめ韓国だから辛い味噌でもつけるのか、と思っていましたが、醤油となぜかわさび。わさびはつけませんでしたが、あとで調べたら韓国では焼き魚をわさび醤油で食べる習慣があるそうです。これが大当たりで非常にうまいです。中骨はとってありました。韓国でこういうものを食べるのもアリだな、と思います。

 

 久しぶりに韓国味噌汁飲みました。なんとなく味噌の味が違って日本よりどろっとした感じ。大豆の粒が浮いています。それが丸い金属椀に入っています。ご飯も丸い金属椀で、どちらもスプーンで食べます。この金属椀、韓国にはじめて行った頃おなじみで、その後見かけなくなっていたのですが、今回あちこちで復活していました。単に前回使ってないところで食事していただけかもしれませんが。焼き魚定食は8000ウォンでした。満足して店を出ます。