写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

11 3日目大邱まで KTX山川と雨の大邱(2019年4月29日)

   3日目の午後3時過ぎに、ロッテ百貨店をでて、地下鉄2号線乙支路入口から市庁駅1号線に乗り換えてソウル駅へ。コインロッカーに荷物を入れるとき苦労しましたので、余裕を持たせてソウル駅に戻ります。今度はコインロッカーも日本語表示で問題なく開けることが出来ました。

 

   ところが、横に日本人母娘がいて、やはり苦戦しているよう。しばらく様子を見ていましたが、入れるときに手伝ってもらったこともあり、私にしては極めて珍しいことに、意を決して手伝うことにしました。「日本語だとおかしいですから、韓国語でやった方がいいです。」とかいって、操作していきます。出来そうになったとき、娘が「あっちのほうがいい」といいだし、やり直し。

 

   もう一度操作し、交通カードを使う段になって、うまく反応しません。娘が「もういい」とか言い出します。私のを使うと、反応して何とか成功。私は「いいです」といったのですが、結局ロッカー代の2000ウォンもらいます。「在住者の方ですか?」と聞かれたので「旅行者です」と言いました。たいして知りもしないのに、お節介だったかな、と思います。ここら辺で、午前中に行った韓医院にもお土産を買ってきたのに、渡すのを忘れたことに気づきました。持って行くバッグに入れ替えたのに忘れています。大マヌケ。

 ソウル駅に行って、KTXで大邱に戻ります。今度は普通車です。43500ウォン。ただ、「KTX山川」といって、平昌オリンピックの時に東海岸線に投入された新型です。これが京釜線にも一部走っていますが、釜山行きは座席が固定式の旧型で、支線に入る系統に優先的に使われているそうです。これだと座席は全席進行方向ということで、この列車を狙い、座席を確認したうえで浦項、馬山行き併結の馬山行きの方、415列車をネット予約しました。駅の売店焼き肉弁当9500ウォンを買いましたが、これが余計でした。

 

    車内に入ると、やはり全席前向きでホッとしましたが、通路側の隣席に黒人の若い女がいます。おやおやと思います。ところが、向こうから「日本人ですか?」と日本語で聞いてきます。びっくりしましたが、ハワイの大学で日本語を専攻して、釜山の近くで英語の先生をしているとのこと。携帯に「こんにちは」というシールを貼っています。日本語を専攻して韓国で働いているのですから、欧米人には日本も韓国も似たようなものだろうな、と思います。若い女性の横で弁当を食べるのは気が引けるものですが、先に彼女が弁当を開き、食べ始めましたので、これも安心。16:20発の発車直後にこちらも食べ始めました。

 

    行きと同じ窓側でしたので、大して景色も変わりませんし、眠たくなってウトウト。横の女性は音楽を聴いているのでそれ以上話はせず。あっという間に大邱18:06着。席の事情をわかっている人たちが、東大邱に行くときこの列車を狙って乗るのか、ドバッと人が降りました。解結作業を見物。連結器を離すと、前の列車は止まらずそのまま走り去ってしまいました。

 

    大邱はかなりの雨です。ホテルに行く前に、買い物をしますので、またコインロッカーを使用せざるを得ません。ここはまた変なロッカーで、指紋認証式なのです。日本語で操作出来たと思うのですが、指紋を2回採られます。そのあと、横の新世界百貨店大邱へ。通路の光が青いです。韓国で不思議なのは、こういう青白い照明をよく使うことです。日本では見かけません。内部はゴージャス。ソウル店より新しいので吹き抜けとかがすごいです。スポーツカジュアルのあたりなど、ずいぶんおしゃれでした。

 

    この時点で、お金がまだ結構残っています。地下に行き、そこで朝鮮人参のドリンクでも買うことにしました。前回も買いましたし。姉ちゃんの店員に「アジョシ」(おじさん)といわれてがっかり。それは健康食品を買おうとするおじさんですけど。一応、「飛行機に持ち込めますか」と韓国語で聞くと、店員の姉ちゃんは「ダメじゃないか」というようなことを言います。前回買ったし、多分大丈夫じゃないかなあ、と思いつつも、そう言われると買う気が失せます。

 

 別の 朝鮮人参店で、顆粒のものを買おうかと思いますが、結構高いです。「ソクリュ」(석류)と書いてあるものが少し安いので、それを買おうとしますが、おばさんの店員が「これソクリュ、ソクリュ」と強調します。朝鮮人参の別種か安い一部分を使っているのか、と思ったのですが、「ソクリュ」とは何か、詳しく聞く韓国語力がありません。結局それを買いましたが、買っておきながら「ソクリュ」って何?と思いました。ずっと考えていたのですが、だいぶ後になって「ソクリュ」とは「石榴(ざくろ)」だと思い至りました。だから店員が「これでいいのか?」という調子で聞いてきたのでしょう。マヌケですが、まあ健康食品の一種なのでしょうから、飲んでいこうと思います。これが32000ウォン。

 このあと、地下鉄の大邱から、1号線東区庁駅へ。1日目に地下鉄を乗り間違えたときに外に出たら、偶然、チキン店があって、それが「キョチョンチキン」という全国チェーン店なので、ここに行ってチキンを買おうと思います。近頃韓国チキンがブームだそうで、一度食べてみたいと思いました。大邱が発祥だというので、ちょうどいいです。雨ですからちょっとだけ濡れます。今日4食目ですし、チキンは基本2~3人前なので、1度に全部食べ切れなさそう。持ち帰って少しずつ食べることにします。

 

 ガーリック味・韓国のヤンニョムという辛い味付けをした2種類の「半々セット」を頼みます。メニューに日本語表記があったような気がします。16000ウォン。量が多いので高いのです。ですが、「テイクアウト」が通じません。若い女の子だったのですが、外を指さしてもわかりません。そのとき、テイクアウトは「ポジャン(包装)」というのだ、というのを何かの動画で見たのを思い出し、「ポジャン」というとわかってくれました。

 

 ところが待っても待っても出来ないのです。中の様子を見て、できた、と思ったらバイクの配達員が持って行きます。韓国は配達が盛んで、店はガラガラなのに次々配達員が持っていきます。雨だったので余計配達の注文が多かったのかもしれません。30分も待たされて、もうキャンセルしようかなあ、と腰を上げたところで、ようやく持ってきました。ニンニクの匂いがプンプン。日本でこれを持ち歩くとひんしゅくでしょうが、韓国だから大丈夫かな、と思います。

 

 地下鉄東区庁駅に戻り、大邱へ。ソウルのロッカーで予定外に2000ウォン使ったので、ここで交通カードの残額がゼロに。そこで今回は一回券を買います。1400ウォン。丸いプラスチックのコイン式でした。台北も多分ソウルもそうです。釜山だけがきっぷ式のようでした。釜山はロッカーも鍵式でしたし、やや遅れているのかな、と思いましたが、旧式の方が使いやすかったりします。東大邱駅に戻り、コインロッカーを開けます。ところが指紋が認識されません。困ったなあ、と思ったら暗証番号を押すように言われます。レシートの暗証番号を押したら開きました。なんだか余計なシステムです。今回、コインロッカーの思い出が多くなりました。

 タクシーに乗ります。「大邱エアポートホテル」というと「大邱空港?」と聞かれますので、韓国語で「大邱空港の横にあるホテル」というと、「韓国語がうまい」と言われます。「韓国語難しいか」というので「難しい」というと、「韓国人が日本語を学ぶのは易しい」と言われます。まあ、それでも会話になったので、機嫌をよくして、行きの時無視された「何分程度かかりますか?」と聞いてみます。今度は「10分」と答えてくれます。なんだ、通じたじゃないかと思います。タクシー代6000ウォン。

 

 ホテル到着。明日は朝出発なので、「エアポートホテル大邱という空港直結のホテルにしました。8000円ぐらいで、これまた高いですが、不安だったのでここにしました。格安券を買ったのにこういうことで、結局高くつきました。今回は高いものと安いものが極端でしたし、韓国自体がそういう二重構造になっているのかもしれません。今度格安券で旅行するときは交通の便とか、他の要素も勘案すべきだなあ、というのが反省点です。