写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

13 韓国旅行記を終えて(2019年4月)

 安さに惹かれて大邱に行ったのですが、では大邱に行って何をしようか思いつきませんでした。そういうところだから安いのですが。まあ、ほぼ名古屋に相当する街なので、買い物なんかは、ほぼここで済ませてしまいました。てっきり名古屋と姉妹都市だと思っていたのですが、調べたら広島と姉妹都市ということで、名古屋とは提携していないようです。

 

 ゴールデンウィーク直前に改めて航空券サイト(スカイスキャナー)を見たら、千歳からもっとマイナーな清州という町までの航空券が往復10000円でした。マイナーすぎて航空便、というか空港があることすら知られていないでしょう。ゴールデンウィーク後半に行こうかと思いましたが、さすがにやめました。その後、結局、札幌~清州便はもちろん、今回使った大邱便も休航になってしまったようです。残念。

 

 航空機のチェックインも韓国・台湾での入国審査も機械のレーンがあり、自動で出来るようなのですが、やはり躊躇します。それなりの事前手続きが必要なのかもしれません。私は何かと人のいる窓口の方へ行きがちです。

 

   以後項目別に補足を書きます。

 

 乗り物について。

 まず、大邱のモノレールは無人運転しているとは思わず、予想以上に面白かったです。いつか最前部に乗ってみたいものです。

 

    韓国では安い移動手段として高速バスがあります。私は鉄道にこだわりますが、バスの方が安いし、鉄道よりメジャーなようです。鉄道の経営体は国鉄というか、韓国鉄道公社(コレール)というのになったそうです。以前は鉄道庁といっていました。民営化してはいないようです。今回乗った限りでは乗車率はよかったですが、収益状況はわかりません。

 

 韓国は小さな国なので、おそらく日本のJR北海道のように誰も乗っていない、などという路線はないと思います。韓国語教室の先生に北海道の鉄道は誰も乗っていないことがある、といったら驚かれました。まあ、日本人でも事情を知っている人以外は驚きますが。韓国でも、ローカル線は廃止されるか、逆に東海線のように高速化されたりしているようです。この調子では、風情のある路線は減っていきそうですね。そういえば、台湾の南廻線もそこら中で工事していました。いいことなのかどうなのか?

 

 KTXがフランスのTGVの技術でつくられた、ということを書きましたが、もうヨーロッパにずっと行っていませんから、今のTGVのことはわかりませんし、調べる機会もありませんでした。ヨーロッパの鉄道もどうなっているのか、最近の状況はわからないです。

 

 KTX乗務員の待遇改善ゼッケンにはびっくりしました。韓国人はちょっとフランス人に似ているところがあって、よくデモをしますね。民主化も自分たちで勝ち取った歴史があるので、日本や台湾より権利意識が強いのかもしれません。

 

 地下鉄は韓国どこの都市も私の持って行った「Tmoneyカード」が使えますが、このカードは基本ソウル用で、ソウルでしかチャージできないらしいです。その他の都市ではコンビニで、ということでした。一回券はソウルと大邱台北もプラスチックのコイン式になっていました。どうも釜山だけが日本と同じ切符式のようでした。韓国は4年ぶりだったのですが、このブログを書いていて、京都大阪は8年、東京に至っては私用では10年以上(出張で7年前に行きましたが)行っていないことに気づきました。日本といっても北海道の田舎しか知らない人間になっています。こんな人が旅行ブログを書いていていいのでしょうか?

 

 コインロッカーについて。

 ソウルの新型ロッカーは宅配の集配にも使えるらしいです。今回、ロッカーには、苦労させられました。ソウルのロッカーの場合は日本語の操作手順案内がおかしかったのではないかと思います。外国人にとっては自国語で操作できるというのは大いに助かりますが、それが不十分ではかえって混乱します。外国人客はコインロッカーをよく利用しそうですが、言葉の壁があるうえ、操作方法までよくわからないのが何種類もあるのは不便です。指紋認証式なんて、作ってはみたものの、というところでしょう。試行錯誤しているのではないかと思います。

 

 日本、というか、札幌駅周辺はまだ鍵式が中心ですね。日本人が開いたままのロッカーに放置するということをしないからだと思います。暗証番号式も増えていますが。コインロッカーの使用法については、今は動画や旅行系ブログで使用方法を調べることが出来ます。コインロッカーというのは、私の生活や旅行には必要不可欠ですが、値段といい、新型になるほど使用方法が複雑になるなど、何かと納得できないことが多いものです。

  
 韓国語教室について。

 韓国語の超短期コースに需要があるのかどうかわかりません。韓国語は昔、海外放送を聞くのが趣味で韓国に興味を持ったのが契機で、第三外国語でとった程度でした。外国語を覚える一番いい方法は恋人を作ることだ、といいますが、恋人もなく仕事にも関係ないので、モノにならずに終わっています。死ぬまでに少しぐらいモノにしたいという気持ちがあるのと、今回やることが思いつかなかったので、こういう機会を設けました。

 

 韓医院について。

 私は日本でも10数年来鍼をやっています。ですから4年前に韓国の鍼灸に興味を持ち、初体験しました。日本では鍼はマッサージのついでという感じで、視覚障害者の人にやってもらっていますが、韓国の韓医師は6年制の大学を出て、血を扱ったり、漢方薬の処方も出来ますから、医師に準ずる存在のようです。日本だと肩とか腰などが中心ですが、韓国だと顔とか足先とか、そういうところにも打ちます。前回はおなかにも打たれましたし。ツボとか経絡の知識が広いのかな、と感じました。 

 

 食べ物について。

 台湾は外食中心で、ちょっとした食べ物が食べやすい環境だと思いましたが、韓国はひとりで食べるとなると、屋台のおやつ的なもの以外は敷居が高いようです。韓国人はひとり飯を嫌う、とよく書いてあるのですが、いないのではなく、どうも貧困層の人が小汚い店の隅っこでこそこそ食べていたりするイメージがあるようです。それで一般人は嫌うのでしょうが、最近はひとり飯専門店というのも出来ているらしいです。専門店が出来るということ自体、ひとり飯がマイナーな証拠かもしれませんが。

 

 韓国チキンは韓国の新名物とも言える存在で、全国チェーンから個人店までピンキリあるそうです。脱サラ組とかリストラ組がまず手を出すのがチキン屋だそうです。「チメク」といって、チキンとビール(メクチュ)の組み合わせで食べるのがドラマをきっかけにブームになって、観光客もまねするようになったそうです。私はビールは飲みませんが、チキンは好きですので、試してみたももの、欲張りすぎでした。空きっ腹で、できたてを落ち着いて食べれば大変美味だと思うのですが、あと一日だから、と4食目にしたのが失敗でした。

 

 私はお菓子大好きで、旅行に行かなくても札幌の三越で全国の和菓子を買って帰るような人間ですから、旅行先でお菓子を買いますし、私的な旅行でも職場に持って行きます。この前の台湾旅行の際もそうしましたし、今回も韓国菓子を買いました。とはいっても、結構自分で食べたりします。自分で買ったお土産を自分でも食べるのですが、韓国菓子、水準が上がっているな、という印象でした。以前は日本人の口に合わないかも、と思ったのですが、国ごとの味覚の違いというより、品質の向上の側面が強いのだなあ、と思います。

 

 お付き合いいただきましてありがとうございました。もし、これをお読みの方がいらっしゃいましたら、ご意見ご感想、思い違いの指摘などをいただければありがたいです。次回からは夏のロシア旅行記を書きますので、よろしくお願いいたします。