写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

06 2日目釜山 韓国語超短期レッスンとテジクッパ(2019年4月28日)

 釜田駅に着きます。東海線の列車は「釜山」駅まで行かず、手前の「釜田」駅が終点です。駅は近代的ですが、駅前にはまた老人の野菜売りがいます。こんなことしないと生きていけないのかな、と思います。

 

    地下鉄1号線釜田駅から1つ先の西面駅へ。釜山は18年ぶりだと思います。あのときは船が欠航して足止めをくらい、時間があったので内陸部の繁華街であるこの西面地区にも行きました。変わったのかどうなのか、見てみたいです。地下街は多少改装されていたり、店の入れ替わり当然あるのかもしれませんが、そんなに変わっていない様子。もともと韓国の地下街にしてはきれいな方でした。大邱の地下街や台北の古い方の地下街と同程度。

 

    ここでコインロッカーに荷物を預けます。今回、宿が3泊全部違い、荷物を持って移動しなければなりません。コインロッカーが不可欠ですが、このコインロッカーが難物です。事前にネットで調べても厄介そうです。ネットで使い方を紹介している動画がありましたが、在住者が一回失敗している動画でますます不安。

 

   西面駅にあるのは旧型で、単純そうな鍵式でしたが、それでも韓国語の画面操作とボタン押しが必要です。ロッカーを選択して開ける操作が必要な程度ですが、韓国語がわからないと使えないでしょう。でも何とか成功。日本のロッカーの旧式はただお金を入れて鍵を閉めるだけですが、近頃は暗証番号式が多いです。日本の旧式は盗まれてもいいや、と開き直ると鍵をかけずに使用できますから、韓国や台湾は旧型の時代から、日本でも新型は暗証番号式になったのでしょうね。このあともロッカーで苦戦します。今回はロッカーとの戦いでした。
 
 荷物を入れて、外に出ます。実は釜山の「ハニジェミ学院」というところで、2時間だけ韓国語レッスンを受けることにしたのです。観光客向けに数時間だけ会話レッスンをする教室がソウルと釜山にあります。ソウルの方が安いのですが、釜山の方は日曜日もやってくれるとのことで、旅程上都合がよく、2時間9000円は高いですが、こちらにしました。この方がソウルでの時間が確保できます。事前にハングルは読めるが、聞き取り、特にレジでの会話が難しいので教えてほしい、という要望を出しておきました。

 

   これも4年前の訪韓時に、ほとんど会話をせず、レジでまごつくだけだったので、それの反省ですが、こんなことをしたので旅費が高くついて釜山での時間もなくなってしまいました。まあ誰とでも積極的に会話する人ではないのでやむを得ません。12時過ぎに行ってみると迷わず行けましたが、鍵がかかっています。応答がありませんので不安です。一回出て、周囲をウロウロし、再度行くとようやく人が出てきました。早すぎたようです。

 

 先生も来ました。30~40代の韓国人女性。日本語しゃべれません。日本人講師もいるそうなのですが、単なる雑談相手に終わってしまいそうなので、雑談でも韓国語なら意味があるかと思い、韓国人講師を希望しておきました。ただ、そのかわり、わからない単語を日本語で聞くことが出来ないです。早く来たので、13時からの予定でしたが、少し早くはじめます。

 プリントに沿って会話練習をします。それに関連して雑談ですが、半分はそれが目的です。さっきじいさんに話しかけられてわからなかったとか、あれこれ言います。年寄りの話はわかりにくい。先生の方がわかりやすいでしょう、などといわれます。確かにそうです。会話のテキストは初歩的なもので、だいたいわかりましたが、多少知らない表現も出てきます。今回は超短時間ですから、知らない表現が少しだけ出てくるという程度がいいです。

 

 レジのあとに店員はどのようなことを言うのか、と聞きます。だいたい領収書と袋のことだろうとのこと。レジの店員の口調が早すぎて聞き取れないのではないかということを言われました。韓国のコンビニ袋は有料化したと聞きましたが、ぼったくりと勘違いした大邱のコンビニは黙って袋に入れてくれました。でも、一般的には20ウォンで有料とのこと。これはあとでソウルのコンビニでの買い物で実際に役に立ちました。やはりビニール袋も「ポントゥ=封筒」というそうです。日本語とニュアンスの違う言葉は使うのが難しいですが、頻用する言葉なのに大丈夫なのかな、とずっと疑問がでした。こうしてはっきりそうだといってくれれば以後安心して使えます。

 

 あと、これからどこに行くか、何を食べるか、これからどこへ行くかとか言う話。カルビタンが好きというと、先生は好きではないとのこと。あと、格安航空券なので大邱泊まり、荷物を減らすためユニクロに行って服を買ったら高かったとか、その言う類の話です。で、他に何か聞きたいことがありますか、といわれますが、こういうときは思いつかないもんです。あとで、あれもこれも聞けばよかった、と思います。

 

 ということで2時45分ぐらいに終わりました。3時ギリギリまで粘ろうかな、と思いましたが、早く始まったし、釜山での時間も確保したいのでこれぐらいにしました。ただ、一対一で会話練習や雑談をしているのに、ずっと座っていると、一瞬だけ眠気が来ることが2~3度ありました。早起きしすぎたせいでしょうか。終わったあとに、お土産を持ってきたのにロッカーに入れたままにしていることに気づき、待ってもらって駅に行きました。幸いすぐ開いてもう一度教室に戻り、渡しました。ロッカーを閉めるのにいっぱいいっぱいで、取り出すのを忘れていました。マヌケなことです。持っていたのはLCCですから小箱で、そんなものをあげるのに待ってもらうのもなんだかなあ、と思います。

 釜山は今まで食べ物がいまいち、という印象でした。今回はネットでもガイドブックでも先生もおすすめが「テジクッパ(돼지국밥)と一致していたのでこれを食べます。昨日のカルビタンは牛骨スープなのですが、こちらは豚肉の汁飯。西面駅を挟んで韓国語教室と反対側に「テジクッパ通り」があって店が並んでいます。このうち、動画で紹介されていた浦項テジクッパという店に入ります。

 

 3時過ぎなので適度に混み合い、隣も日本人客。注文もすぐわかってもらい、すぐ出てきます。ただ、箸とスプーンがありません。まごついていると、店員が横の引き出しをあけます。これはわかりません。観光客の多い店でしょうから、せめて韓国語で説明ぐらい書いてほしいな、と思います。味的には正解でした。在来型の店なので大丈夫か、と思っていましたが、おいしいです。ブタのスープにはじめからご飯が入っていました。付け合わせにキムチのほか、ニンニクや生タマネギがあり、味噌をつけて食べますが、こういうのまでほぼ完食してしまいます。ただ、青唐辛子だけは昨日辛かったのでやめました。

 

 今回の旅行の食事で外れ、というものは少なかったです。普通の食堂で食べたものは100%おいしかったです。ただ、量が多い。台湾だと少量ないし適量ですが、韓国は一人飯文化・完食文化でないので、付け合わせが多いのと、一人飯だと汁かけ飯の類が中心になりますが、それでも多いな、と思います。それでも最近は「ホンパプ」という言葉が流行語になってきていて、付け合わせも減り、変わってきているようです。街並みは思っていたほど変わっていませんでしたが、食事の質の水準はずいぶん上がってきているな、という印象を持ちました。値段は7000ウォン。

 西面の地上の街と地下街を歩きます。以前辞書を買った本屋が見あたらなかったぐらいです。店は変わっているのでしょうが、雰囲気はさほど変わっていません。88年に1回、その後2000年代に3回、10年代に2回、という韓国行きですが、街が大きく変わっていたのは最初の12年で、今回はそこまでの変化はない、という印象。その代わり食事の味の水準があがったとか、おしゃれ男子が増えたとか、そういう変化が目立ちます。韓国男子の前髪パッツンヘアなんか韓国発の流行ですし。男子のおしゃれ度・イケメン率は4年前と比べても上がっているという印象でした。そういう感じを持ちつつ、地下鉄西面駅から釜山駅へ。