ということで10日には帰れることになったのですが、天候は不安定ですし、心配です。昨日泊まった旅館に戻って部屋を取りました。宿の人は何人か先客がいたのか、もう欠航のことを知っていました。話をすると、何のことはない、宿のおじさんもおばさんも日本語が話せるのです。昨日は韓国語で「部屋ありますか」と聞いたぐらいだったので気がつきませんでした。今日の部屋は同じ料金で昨日より多少きれいな部屋でした。変な音もしません。なんだか得した気分です。
今回の旅行は短期のつもりだったので、服をほとんど持ってきていません。中には旅行中着たままになってるものもあったので、着替えを買ってきます。地下街に行って、何軒かの店で怪しげな韓国語を操って「船が欠航してお金がないんです」などといいつつ負けさせて、下着やYシャツを買います。釜山の地下街は地下鉄に沿ってずいぶん長く続いています。骨董品屋やおみやげ屋、CD屋もありますが、お金が不安なので買いません。
夜はコンビニでまたキムパプとコーヒー牛乳・新聞を買います。韓国ではLG25というコンビニが多く、ソウルでも釜山でもこれを利用しましたが、韓国人は冷や飯を嫌うらしく、弁当にバラエティがありません。そのかわり小汚い大衆食堂はいっぱいあります。2500ウォンのいなりずし付きのものと1500ウォンのいなりずしなしのものとがありましたが、気弱になって安い方を食べて寝ました。
翌日(1月8日)朝、洗濯した下着はオンドルのおかげで乾いていましたが、Yシャツは洗わなかったので、洗濯屋に出すことにしました。旅館のおじさんにどこにあるか聞くと、裏の階段を登って右に行くとあるとのこと。行ってみると時計屋を兼ねていて洗濯機をずらっと並べた変な店でしたが、まあどうでもいいので頼みました。ここのおじさんも日本語ができ、Yシャツ一枚というと韓国では珍しいのか笑われました。2時間でできるとのことでしたが値段が1000ウォン。アイロンをかけると2000ウォンといいます。これでは日本より高いくらいです。で、ケチな私はアイロンなしの方にしました。
せっかく上に上がったので、釜山の町を散歩してみようと思いました。この日は曇りです。釜山の旧市街はアップダウンがあって散歩して楽しい町です。途中さっきの店よりましそうな洗濯屋があってそっちにすれば良かったかな、と思ったり、大きいホテルが現れたり、パソコンショップもあったりしました。途中おばさんに「時計を見せて」といわれて見せ、「10時50分」とついでに答えてあげました。道で何か聞かれて意味が分かったのは初めてで気分も良くなりました。
坂を下りると問屋街のような市場。業種ごとに店が並んでいるようです。また商店街や地下街を回って旅館に戻ってきました。