写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

12 釜山駅(2000年1月10日)

 韓国釜山に着きました。さて、釜山港ターミナルから、日韓共同きっぷ利用者用に駅までのバスがあるらしい、と言う噂があったのですが、それらしきものはありません。仕方ないので歩いてターミナルを出ました。9時少し前ぐらいだったでしょうか?

 

 陸橋を歩いて案内板を見ると地下鉄駅が示してあったので、地下鉄に乗ります。中央洞というところから釜山駅まで一駅です。500ウォンでしたが、ちょうど500ウォン硬貨がないので、売店ガムを買って1000ウォン札を出します。ガムは300ウォンだったので700ウォンおつり。

 

 韓国の地下鉄の券売機は日本と操作方法が違います。まず一区間か二区間かのボタンを押し、そうすると金額が表示されるので、その分だけお金を入れると切符が出てくる、という方式です。あんまり合理的でない気もしますが、慣れなのでしょうか?

 

 とにかく、地下鉄に乗り、釜山駅到着。とりあえず時刻表と絵はがきを買おうとします。韓国の駅売店には日本のようなお菓子や変な飾り物はあまりありません。本の売店は本をぎっしり並べています。ここで時刻表を首尾良く購入。3000ウォン。韓国は鉄道路線が少ないので、小型です。で、続いて絵はがきを購入しようと思います。売店で「クリムヨプソ」というと、案外簡単に通じました。でも買ってみるとお目当ての釜山の絵はがきではありません。鉄道100周年記念とか書いてある列車の写真の絵はがき集です。

 

 これはこれで拾い物ですが、でも釜山の絵はがきも欲しい。聞いてみると、ないらしい。(ごちゃごちゃ言ったがヒアリング力がないのでないのだろう、というぐらいしかわかりませんでしたが)で、仕方ないので、他の売店でも聞いてみましたが、ないようです。

 

 日本のような駅のステーションデパートがないので、外に出て、コンビニ(シャンプーが欲しいのか、と勘違いされた)や駅前商店街(外国人歓迎らしいが日本人よりロシア人目当てらしいところが面白かった)の観光案内所で聞きましたが、ここにはない、とのこと。観光案内所のお姉さんは日本語が出来ず、何とか訳の分からない韓国語を操り、必死で答えを聞くと、釜山タワーのある繁華街の南浦洞という所のおみやげ屋でないとないらしい。でももう9時半。そんなところに行っている時間はないので断念。地下の売店でも聞きましたが、やはりないようです。

 

 仕方なくあきらめて列車に乗ろうとしたら、10時発のセマウル号がないのであせりました。電光掲示板では、同じ列車番号(セマウル14号)が9:55発になっています。おそらくこれなのだろう、と思いましたが、念のため改札で聞こうと思ったら改札口がありません。昔はあったのに、ヨーロッパ式に廃止されてしまったようで、そのままホームに出られるようになっていました。

 

 入り口にきれいな案内嬢らしき女性がいたので、キップを見せ、「9時55分発のようだが、10時発のこのキップで乗れるんですか?」ということを聞きました。(もちろんもっと片言でです。)案内嬢は事務室に行って10時のところを9:55に直して「大丈夫」との答え。一安心ですが、やはりオフライン発売のデメリットが出てしまいました。

 

 低いプラットホームから列車に乗り込んでみると、ちゃんと席も空いていたので一安心。番号が11番だったのでもしかして通路側か、と思っていましたが窓側で良かったです。ホームで東亜日報という新聞を買ったのですが、昔は日本と全く同じ体裁の新聞だったのに、横書きの欧米式体裁に変えていました。どうもここ数年間で脱日本式ということで、小さい改革があちこちで行われたようです。時刻表からも漢字の路線図が消えていました。