写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

27  韓国東海線の建設

 私の韓国語力はカタコト程度なので、なかなかよくわからないのですが、youtubeを見ていたら「東海線2023年釜山~江陵間開通」という動画が出てきました。東海というのは日本海のことですから、その日本海側を南部の釜山から北東部の江陵までつなごうというわけですね。

 

 ソウル周辺ならともかく、このあたりは「ローカル線」になるでしょうから、この時代になぜ新設工事をしているのか、日本の感覚では理解できません。2019年に韓国旅行をした際にも、大邱から慶州経由で釜山付近まで行く鉄道の付け替え工事を行っていて、韓国は鉄道工事に熱心だな、と思ったものです。

 

 韓国の鉄道はもともと日本の植民地下で建設された路線が多く、ソウル~釜山間の「京釜線」を除けば、あまり便利とは言えない路線網でした。朝鮮総督府が貨物輸送優先で敷設したため、旅客にとっては不便な路線網となった、とどこかで読んだことがありますが、定かではありません。ただ、確かに、特に北東部の江原道や南西部の全羅道の路線は主要都市間の移動が不便な路線網でした。

 

 KTXの開通後、韓国の在来線も標準軌ですから、KTXが乗り入れられるように付け替えをしていったようですが、それにしても、日本ではローカル線化しそうなところまで近代化を進めているのはうらやましい限りです。他にもいくつか計画があるようです。

 

 ただ、近代化を進めても車窓の風景に味わいがなくなるのは嫌ですね。でも、東海線は全くの新設路線ですから期待できそうです。

 

 何でこんな路線を今どき新設しているのだろう、と思ったのですが、一説によると南北鉄道連結で釜山からロシア方面への鉄道連絡輸送を想定しているということです。今のところは現実味が薄いですが、進歩派政権は南北融和に前のめり気味ですから、先走って建設しているのかも知れません。

 

 韓国語の動画を見て推測で話を書いているので、韓国の鉄道に詳しい方がいらっしゃれば、ご教示くださると嬉しいです。