写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

02 1日目ウラジオストク空港の夜 空港内ホテル探し(2019年8月3日)

 ウラジオストク空港について、タラップを降りてバス。黄色いバスでした。階段を昇って入国手続き。中国人客はみんな乗り換えするらしく、違う方へ行きます。私は荷物がないのでさっさと一人だけで入国手続き。女性の係官で、パスポートをスキャンしてビザをチェック。入国カードは係官が書いてくれます。サインして放免。韓国や台湾のように指紋をとられることもありませんでした。税関検査もスルー。ロビーに出ます。

 

 先日の大邱空港を一回り大きくした感じ。千歳よりかなり小さいです。事前情報と異なり、夜21:00過ぎなのに両替所が開いています。なんだ、と思います。早速行きますが、ガラス(アクリル板?)に頭をぶつけてロシア人のおばさん係員に「大丈夫?」というそぶりをされます。でもそれで愛想がよくなった感じでした。このおばさんが一番愛想がよかったです。20000円を両替すると1万ルーブルになって返ってきました。1ルーブル=2円でやはりレートが多少いいです。こんなことなら日本で両替しなければよかったと思います。

 さてこれからどうするか?札幌で時間つぶしをしたらそれが意外と時間を食い、千歳で昼食を食べるつもりだったのに、チェックインの大行列で食べ損ねていました。そこで食べるところはないか探します。ロビーにちょっとしたカフェや軽食店が数軒あるのですが、初めてのところで要領を得ません。エスカレーターで3階に上がります。そこにカフェテラスのような店があり、英語、中国語とハングルで「ロシア式マンドゥ(餃子)」「日本式餃子」と書いてあります。ロシア式餃子とは「ペリメニ」のことでしょう。

 

 ケース越しに店員のおばさんに注文しようとすると、「ここではない」という手振りをします。レジに行って女の子に表示されている「ロシア式餃子」のところを指さし、お金を払うと、日本のフードコートでも使っているブザーを渡されます。450ルーブル。小銭はないのか、というそぶりをしますが、この時点で5000と1000ルーブル札しかありません。店員が自分の財布なのか、それをおいてあるところまで行って、おつりを出します。

 

 しばらくするとブザーが鳴り、取りに行きます。日本の水餃子より小ぶりで丸いのが結構な量ありました。ロシアではこれを「スメタナ」というサワークリームをつけて食べるのだ、と聞いていましたが、それはついていませんでした。味は結構いいです。バターの味なのでしょうか?

 そのあと、3階奥の店を見ます。コンビニは営業していました。日中露韓の商品が入り乱れています。ロシア以外では、やや韓国製品優勢の感あり。せっかくですからなるべくキリル文字のロシア商品を買います。というか、メモを見ると、この時点で買ったようですが、ホテルに行ったあと出直したのか判然としません。ともかく、飲みものを見たらtibet компот と書いてあって、ブドウかな、と思います。飲んだら、ちょっと薬臭い感じでした。これとチョコレートケーキを買います。まあコンビニの物ですから、ホテルで食べたら、味はそれなりでした。これで189ルーブル

 

 店員は無愛想。また小銭がないのか、というそぶりをします。ありがとうも何も言いません。ロシアもキャッシュレス化なのかなあ、と思います。この「小銭はないのか?」というそぶり(とおそらくロシア語でそう言っているのだろう)はこのあとも結構遭遇しました。おしまいの方になるとだいたいわかってきて、小銭を使い切るためにもなるべく小銭を出すようにしました。夜なので閉まっていましたが、「ロイズ」や「日本ショップ」もあります。ロイズは大邱のデパートにありました。下りのエスカレーターは故障中。エレベーターで下ります。

 ホテルを探します。はじめ夜に知らない国の空港について泊まるところどうするのだ、という不安があって、ロシア行きを躊躇していたのですが、空港内の3階に簡易宿泊所のようなホテルがあることがわかりました。これが決め手となってネット予約し、ロシアに行くことに決めたのです。ところがこれが見つかりません。案内図もなく、途方に暮れます。

 

 インフォメーションで聞くと、英語で教えてくれます。奥まで行って「Left」というのですが「Lift」のようです。ところが奥の左側にいっても鉄道の駅に向かう扉があるだけでエレベーターがありません。おかしいなあ、と思います。

 

 さっき食事をしたところが3階だったので、エスカレーターで再度昇って探します。でもホテルの入口らしきものがありません。表示のないドアかなんかの奥にあるのか、と思って、開けると、男女の若い警官が数名いました。男の警官に英語で聞くと「インフォメーションで聞け」と言います。「見つけられなかった」というと、それでも「インフォメーションで」と言います。まあそれでも外に出ると男の警官がもう一度出てきて「インフォメーションで」と言ってくれます。多少優しいな、とは思いましたが、知っているはずなんだろうがなあ、とも思います。

 

 再度インフォメーションに行くと他の客がいましたので、近くの携帯かなんかのショップで聞くと「I don't  know」の一言。冷たいなあ、と思います。小さい空港なのに途方に暮れて焦りました。もうロビーに出て1時間近くたっています。再度インフォメーションに行くと、さっきとは違った係員になっていて、やはり英語で同じことを言います。不安なので、「地図を書いてくれ」といいますが、書いてくれません。やむを得ず、言われたとおり奥まで行ったのですが、そこに中国語で「賓館(ただし簡体字で)」と書いてあるのに気づきました。奥の右側です。

 

 そこは到着口前なので、出迎えの人がいっぱいで気づかなかったのです。この奥だったとは。しかも左側との中間にカフェがあります。これではわかりません。中国語の下にはハングルで「ホテル」と書いてあったのでようやく安心。英語では「Rest room」という表示でした。出迎えの人をかき分け、ようやく狭い通路の奥にエレベーターを見つけました。あせりまくりましたが、これで一安心。

 

 この空港の案内、露・英・中・韓の四カ国語表示です。この4種を突き合わせて判断せざるを得ません。日本語がないのが悲しいところ。ホテルを探しているとき、若い女の警官が降りてきましたが、ポニーテールで、颯爽として実にかっこよかったです。

 エレベーターを昇るとようやくホテルが見つかりました。「Visti Stay in Vladivostok Airoport」というところ。ここはあまり知られていないようで、ブログ類では空港に夜ついてやむを得ずタクシーで市内に向かった、というものが多く、ここを見つけたときは穴場だと思ったのですが、確かに見つけにくく、まさに「穴場」でした。

 

 受付に地図付きの名刺のようなカードが置いてありましたが、これをインフォメーションにおけよ、と思います。韓国人のおじさんたちが先客。やはり中韓優勢です。 フロントに女性が2人いるので、空いている方に予約の紙を差し出しますが、もう一人の方に、という仕草。どうもロシア人は自分の仕事でないことは決してしない傾向があるようです。ここだけ現金払い。3600ルーブル。そこそこの値段ですが、トイレ・シャワー共用です。簡易宿泊の部屋もあるようでしたが、個室にしました。

 

 部屋は窓がないですが、そこそこの部屋。ただし防音が悪く、空港のアナウンスがまる聞こえです。テレビをつけてみたり、チョコケーキを食べたりします。シャワーへ行きます。新しいのできれいですが、操作に苦労します。それとなぜかシャワー室のところが着替え場所より一段高くなっており、かつ排水が悪く、お湯が着替え場所に流れ出そうです。ということでシャンプーは断念。寝ることにしました。ロシアに来たのだなあ、と思うとあまり眠れませんでしたが。