写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

18 4日目ウラジオストク夕方 ショッピングセンターとスタローバヤなど(2019年8月6日)

 郊外の市電や、その付近にあるという市場も眺めたかったのですが、夕方近くなっており、市電試乗と市場見物はハバロフスクでやったから、と思い、あきらめます。今夜のホテルは歯磨きも歯ブラシもありません。歯ブラシは空港のホテルから持ってきたのを使うとして、歯磨きが1回用のものだったのでもうありません。

 そこで、薬局で歯磨きを買います。「ラカルト」というやつでした。どこかで聞いたことがあるのでロシアのものではないのかも。でもキリル文字で説明が書いてあります。安いものを買ったつもりだったのに高い方を持ってきてしまったらしく、365ルーブル。かなり高い。薬局でなくてコンビニかどこかで買えばよかったかな、と思います。薬局は「аптека」ということは覚えました。

 次にどうしようかと思います。昨日Yシャツは買ったのですが、下着がなくなっています。外国に行ってみて、意外と難しいのが下着購入です。結局台湾韓国ではユニクロに行きました。ここにもユニクロがあれば比較できて面白いのですが、残念ながらモスクワ周辺にしかないようです。

 Tシャツでもいいか、と思ったので、「sale」と書いている白いビルの洋服店に入りました。冷房が効いていて、4階まであるのですが、欲しいものがどこにあるかわかりません。「メンズ?」と聞くと、4階とのこと。ですが行ってみると高級店だったようで、下着どころかちょっとしたカジュアル衣料が1万ルーブル以上します。ということであえなく退散。出て行くときに「good-bye」なんて言われます。ロシアでも高級店は愛想がいいのかな、と思ったりします。

 

 どこかいいとこないかなあ、と思います。さきほど歩いていたとき、広場の奥にショッピングセンターじゃないかなあ、と思われる建物が見えました。その広場がわかりませんが、ウロウロ歩いて、何とか探し当てます。見慣れない果物を売っている露店がありますが買いません。台湾みたいにカットフルーツにして売ってくれれば買うのになあ、と思います。

 その奥に行くとやはりショッピングセンターでした。1階は一昔前のダイエーみたいです。2階から上は専門店街になっています。一番上はフィットネスクラブになっていて、トレーニング機器なんかがおいてありました。

 地下に降りると食品スーパーでした。そういえば台湾韓国ではデパートには行きましたが、スーパーに行ったことがありません。せっかくだから覗いてみます。「アリョーンカ」というロシアでおなじみのチョコが大量に置いてあります。肉や果物や惣菜もあります。魚コーナーを見ると、私の好きなホッケの開きが90ルーブル。安い!と思いますが、買って持って帰るわけにもいかないでしょう。

 結局、あれこれ見たのですが、牛乳を買います。27年前に牛乳を「マラコー」というのだ、というのを覚えました。マラコー57ルーブルを買って店の外で飲みます。店の前はバスターミナルになっているようでした。どうやらこのショッピングセンター「クローバーハウス」というようです。

 

 出直して上の専門店街へ行きます。さっきグンゼショップ」というのを見つけました。どうもグンゼが出店しているようです。改めていくと、おばさん客がいます。ああでもないこうでもないという風に品定めしています。で、いつまでも買わないので私も店に入ります。「ジャストモーメント」と店員に言われます。仕方ないので品定めしながら、おばさんの買い物を見物します。

 変な買い物の仕方をしていて、下着を一つ買って自分の鞄に入れ、また違うのを買って袋に入れさせる、そのたびお金を払うのです。ロシアではこういう買い方をするのが一般的なのか、それともこのおばさんが変な買い方をしているのか、わかりませんが、興味深かったです。日本でこんなのを待っていたら苛立ったでしょうが。

 ようやく私の番。グンゼ「body wild」という下着を売っています。これは日本でも買ったことがあります。一応試着しろという仕草。またやむを得ず服の上から着ます。Lサイズと明記してあったので試着の必要もなかったのですが。リブの入った変なのしかありませんでしたが、これを買います。1480とかいうシールが貼ってあったので高いけど輸入しているんだからこんなもんか、と思います。ですがお金を出すと、店員は計算機をたたいて「745」と表示します。どうもシールは日本円のようでした。あとで見たら、中国製で日本語タグがついていました。

 

 店を出て、また歩きます。昼に坂を上った噴水通りに出ます。今度は上から下に下ります。ちょうど夕日が海に沈むところです。あまりの暑さにへたり、「何でロシアで真っ黒にならなければならないのよ」とか、「ハバロフスクの方がよかった」と思っていたのですが、ここから眺める夕陽が絶景ウラジオストクも悪くないぞ、と思います。

 でも夕暮れなのにまだ暑い。噴水通りを下まで降りて左に曲がり、一本筋違いの通りに入ります。ここの角に「スタローバヤ」という食堂があります。これは店の名前ではなくて、ロシアの軽食堂をこう呼ぶそうなのです。駅の食堂はだいたい「スタローバヤ」のようです。トレイを持ってガラスケースの前に並んでいる惣菜や料理をよそってもらい、レジで会計をする、というスタイルです。

 入ってみると、韓国人の子供の団体がいっぱいいて待つのかなあ、と思いましたが、セルフ式なので時間はそんなにかかりません。待っている間、後ろのロシア人のおじさんが「日本人か?」という感じで言ってきます。黒パンをとり、白いスープ(冷たかった)、ハンバーグ、ビーフストロガノフ風のもの、これにマカロニみたいなパスタフライ、ジュースともう1品ぐらいとった気がします。計553ルーブル

 欲張って取り過ぎたのでおなかいっぱいになりました。食べてみるとフライは魚で、ビーフストロガノフだと思った料理には何かのレバーじゃないかと思うような肉が入っていました。今までレストランでは、待たされたあげく、なかなか思うようにいかなかったので、一人メシなら最初からこういうスタローバヤに行けばよかったかな、と思います。あとで調べたら「8 Минат」という店名だったようです。

 

 ようやくウラジオストクでもいいことあるぞ、と思い、機嫌がよくなったところで、道ばたでバイオリンを弾いている女性に出くわします。正直、そんなにうまいとも思わないのですが、夕暮れのヨーロッパ風の町並みでいいムード。一曲聴いて100ルーブル投げ銭。ニコッとされて「スパシーバ」と言われます。もう一曲聴いてから歩き出します。

 さっき入った「Tiko」というコンビニチェーン店の別の店があり、ここで酒とおつまみを買います。迷ったあげく、チェリー酒とナッツ&ドライフルーツの袋を買い、200ルーブル。コンビニとはいってもそれより広く、小型スーパーですね。マトリョーシカの人形など、お土産も売っていました。そこから曲がって坂を上り、ホテルへ。また階段を昇って暑い部屋へ。この時点で夜8時半か9時頃。

 

 部屋につくと電話がかかってきて、日本語で「女の子いますか?」とかいうのです。電話の相手はロシア人男性らしく、なんだかよく意味がわかりません。「わかりません」と言って切ってしまったのですが、これって女性のあっせん、ではないかと思いました。誤解かもしれませんが。

 27年前も今回もハバロフスクではなかったのですが、27年前のモスクワでは電話がかかってドアがノックされ、開けたら若い女性が入り込もうとして慌てて閉めた、ということがありました。ロシアでは、いまだに売春的なことがあるのでしょうかね?今どき台湾韓国でも全くなかったのですが。

 ということで、暑いのでそんな気にもならず、何度もシャワーを浴びますが涼しくならず、汗ダクになって寝ました。といっても寝苦しかったのですが。