写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

02 名鉄乗車報告<その2>(1999年1月6日)

 1999年の名鉄乗車報告のつづきです。

 

 新岐阜駅から、犬山経由新名古屋へ帰りました。名鉄は変な運転系統の列車がずいぶんあるのですが、私の乗った急行も新岐阜発で犬山経由知多半島方面ゆきでした。まあ、私のように乗車だけが目的の場合は便利ですが。これはどうやら狭い新名古屋駅始発の列車を設定できないために2本~3本に分けるべき列車をくっつけていたようです。

 

 新鵜沼駅でカーブして犬山線に入ってまもなく木曽川の道路鉄道併用橋を渡ります。渡ったのは2度目ですが、今や全国でここだけです。昔、自力で鉄橋を建設できない場合、道路橋を利用して川を渡るという手段をとったわけです。例えば東急田園都市線多摩川鉄橋もかつて併用橋だったのですが、昭和41年だかに分離していますから、名鉄の取り組みの遅さが目立ちます。今となっては残しておいてほしかったのですが、いよいよ分離することになり、新しい橋が工事中でした。本年中には新しい橋ができて分離しそうとのことです。大型電車が道路橋をそろそろと走るのは実に興味深いものです。(その後2000年に分離されたそうです。)

 

 名鉄気動車特急北アルプスという列車があります。(当時)新名古屋地下駅を気動車特急が停車するだけでも珍しい存在ですが、例の木曽川併用橋を車と一緒におっかなびっくり渡ったあと、民家の脇の渡り線をすり抜けてJR高山本線に入る、という珍列車です。一時は高山本線を富山まで走ったあと、何と今度は富山地鉄の路線に入り、立山だったか宇奈月だったかまで行っていたのです。乗ったことはないのですが、面白い列車ですね。
 

 後記 

 このあと、新名古屋へ戻り、(今は新名古屋と言わないそうですね。)近鉄特急で大阪難波へ戻ったと思います。近鉄特急の乗車記は残念ながら残っていません。

 

 今では、岐阜市内線もなくなり犬山併用橋も分離されて久しくなりました。「北アルプス」にも一度乗りたかったのですが、北海道からではなかなかその機会を得ず、乗らずじまいのまま廃止されてしまいました。

 

 もう、名古屋や岐阜も長いこと行っていません。今後、少し国内旅行にも力を入れていこうかな、と思いつつあるのですが、失われたものを再訪できないのが残念ですね。

 

   先日この方のブログに犬山併用橋や岐阜市内線の写真が掲載されていました。「他人のふんどしで相撲を取る」ことはよくないのでしょうが、当時の写真を撮っていない以上、やむを得ません。お勧めというか参考記事というか、とにかく、この記事で興味を持たれた方は是非ご訪問ください。私の記事では興味を持てなかった方も、鉄道好きなら、こちらを見たら興味をお持ちになるでしょう。正直、私の下手くそな文章よりこちらの写真の方がよほどいいですね。

 

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