写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

09  小学校低学年の頃の犬山橋・岡山の市電などの記憶

 数日前におそらく1975年の京都・奈良観光の記憶を掲載しました。今日はおそらく1976年の記憶です。 

 

 1976年のゴールデンウィークだったのだろうと思いますが、車で中部地方を回ったのを覚えています。一日目は金沢から滋賀県彦根まで。彦根城を見た覚えがありますが、多分このときだったと思います。

 

 車での家族旅行なので、わざわざこのブログに書くこともないか、と思ったのですが、一つ強烈に印象に残っているのが、2日目なのでしょうが、彦根を出発して、飛騨方面に向かいました。そのとき、偶然、「犬山橋」に遭遇したのです。もちろん、当時はそんな名前を知りません。

 

 線路が横から道路に入り込んで、鉄橋部分だけ道路と線路が一緒になっている、という光景は衝撃でした。鉄橋の先に名鉄電車が待機していたような記憶もありますが、さだかではありません。とにかく、一度鉄道で渡ってみたい、と思ったのですが、一瞬のことで、あれは幻だったのか、と思うくらいでした。

 

 そのあと飛騨路を車でたどり、新穂高温泉というところの露天風呂のある宿に泊まり、ロープウェーに乗ったり、飛騨の里、というところや鍾乳洞も見たりしたはずです。

 

 それはともかく、あの道路と線路が一緒になった橋は何だったのだ、本当にあんな橋があったのか、幻ではなかったのか、という疑問がずっと頭の片隅に残っていました。それがやはり実在する、ということを小学校高学年の時に本で知り、もう一度行ってみたいものだ、という願望が生じました。実現するのは中学生の時です。いずれそのときのことも書いてみたいと思います。

 

 当時金沢在住でしたが、金沢の市電は私が生まれる前に廃止されており、当時兼六園の横にあった児童公園に緑色に塗られた旧型の電車が保存されているだけでした。当時電車の中に入ることができたという記憶がありますが、動かない電車に乗っているだけでは面白くありませんでした。

 

 そういう思いを持っていたなかで、前年の京阪京津線京都市電、続いて犬山橋に遭遇したのですから、私は路面電車・併用軌道フェチ?になってしまいました。

 

 この年の夏に岡山に転校することになりました。引っ越しのとき、金沢から京都まで雷鳥」のグリーン車に乗りました。転勤なので奮発したのだろうと思います。新幹線に乗り換えて、またグリーン車に乗れるのか、と思ったら今度は普通車でがっかりした記憶もあります。甲子園球場などの郊外を除くと、大阪以西に行ったのは初めてでした。

 

 岡山には路面電車があります。これは幼児向けの電車図鑑で知っていました。ホテル(確か旭川沿いの「岡山プラザホテル」というホテル)に宿泊して、上階にある朝食会場のレストランからオレンジ色の市内電車が見えたのが印象に残っています。引っ越し先の家に向かう途中の「清輝橋」というところまで電車が走っていました。

 

 引っ越してすぐ、市内へ行く途中、わざわざバスを降りて、その清輝橋から岡山駅まで路面電車に乗せてもらったことも覚えています。 

 

 ブルートレインブームが起こりかけている頃でしたが、こうして、私は小学生にして路面電車マニアになってしまいました。何かの折、鉄道のうちで何が好きか、と聞かれて本当は「路面電車」といいたかったのに、マニアックすぎて恥ずかしく「ブルートレイン」と答えたことがあったのを覚えています。