写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

02 千歳~博多まで 鉄道で行く(1999年3月27日)

 1999年3月27日朝、千歳駅を出て、南千歳で7:26発のスーパー北斗2号」283系に乗りました。振り子列車は乗り物酔いするという話もありますが、新型車ゆえか大丈夫でした。特に南千歳を出るときは加速がよく、快適でした。席も結構埋まっていました。

 函館着10:08で、向かいホームの10:13発はつかり16号」に乗りました。これは485系を大幅にリニューアルした3000番台でした。残念ながらガラガラです。

 ここで事件発生です。江差線をとろとろ走っていましたが、途中で停まってしまったのです。「キドウタンラク」(軌道短絡か?)という説明でしたが何のことやらわかりません。信号系統の故障だったらしいのですが、なかなか動き出さないのです。もうだめか、千歳に帰ろうか、と思っていたら、40分ほどして動き出しました。青函トンネルに入ると、ものすごい音をたてて高速で走り出しだしたので、遅れを取り戻して盛岡で接続待ちをしてくれるかと思いましたが、津軽線にはいるとまたとろとろ運転で列車待ちをしたりして遅れを取り戻せません。

 車掌が来たので、「博多まで行くんですけど・・」というと、「まだどうするかわからないので、青森を出てからJR東日本の車掌に言って下さい」という答え。青森をすぎて東日本の車掌に代わり、「盛岡では接続待ちをしないので、次の列車に乗って下さい」というアナウンスがありました。そうなると、のぞみは全席指定ですから、指定券を替えておかないと乗れないおそれがあるので、車掌に言うと、「ここでは手配できない、新幹線では出来るので、こまちに乗ったら車掌に言ってくれ、博多まで行く客がいるという連絡はしておく」という旨のことを言いました。

 八戸あたりから混んできました。盛岡には約45分遅れの15:00すぎに到着。(定時だと14:27着)、盛岡では予定の「こまち16号」(14:36発)にはもちろん乗れず、15:16発の「こまち18号」に乗りました。この列車の東京着は18:04ですから、予定の「のぞみ25号」(17:52発)には乗れません。

 こまちは結構混んでいましたが、とにかく席を見つけて座ると、しばらくして車掌が、東京まで空いている席に案内してくれました。問題の「のぞみ」指定券のことをいうと、連絡は届いていなかったようで、車掌は困惑し、「乗り継ぎできるんですか?」「東海の方に言ってもらわないと・・」などと言っていましたが、最終ののぞみが18:52に出ることを言うと、とりあえず掛け合ってくれたようでした。しかし答えは「東京駅で1時間ほど待ち時間があるので、東京駅で手続きしてほしい」とのことでした。

 大丈夫かなあ、と思いつつ、東京駅着18:04。さっそく切符売り場に行って事情を説明し、最終の「のぞみ27号」の指定券に替えてくれるよう、こまちの車掌が事情を書いてはんこを押した特急券を差し出して言いました。係員は機械を操作しだしましたが、あろうことか、満席です。係員は何度も操作しましたが、切符は出てきません。さあどうする、係員はうしろで「寝台にしてもらうか」などと言っていますが、ちょうど「さくら」も「はやぶさ」も出発した時刻です。どうなるんだろう、だから新幹線の中で手配してと言ったのに・・と思っていたら、何度目かの操作でやっと一枚切符が出てきて係員が「奇跡だ!」といいました。

 こうして18:52分「のぞみ27号」に乗り込むことができました。500系には乗れませんでしたが、こののぞみは最新型の700系のぞみでしたからいいとしましょう。こうして予定より約1時間遅れの23:53に辛うじて博多に着いたのでした。