写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

01 千歳~博多まで きっぷを買う(1999年3月25・26日)

  新年から、新連載。といってもなんと21年前、1999年の国内旅行記です。読んでくださる人はごくごく少数だと思いますが、ネタ切れのためご容赦を。この頃実家が福岡にあり、北海道から九州まで行く必要が出来たので新幹線で行ってみよう、と思い立ちました。基本的にはそのとき記録した文章をリライトしています。なお、このときは新幹線が盛岡~博多まで開通していました。

 

 

 1999年3月25日、夕方千歳駅に行って切符を買おうとしたのですが、まず切符を買おうとすると横から厚かましいおばさんが出てきて私を遮り、出鼻をくじかれました。仕方なく横の窓口へ行ったのですが、その係員は若い女性でした。私は、九州の周遊きっぷを買おうとしたのですが、係員は要領を得ず、5回も6回も奥に聞きに行ったあげく、有効期限のことで条件に合わないといわれて、結局買えずじまいに終わってしまいました。

 

 大体、この周遊きっぷという代物、前年まであった周遊券を引き継いだものですが、非常に使い勝手が悪くなっています。私のケースでも、かつての「九州ニューワイド周遊券」なら全く問題なく発券してもらえたケースです。周遊きっぷの規則はややこしいのですが、私は27日から4月4日まで9日間旅行をしようと思っていたのです。ところが九州を自由に旅行できる「ゾーン券」の有効期間は5日です。時刻表の説明では、行き券の有効期限内にゾーン券の使用を開始すればよいとなっています。

 

 千歳から博多までの汽車の切符(行き券)の有効期間は7~8日あるはずです。そこで27日に福岡についても31日からゾーン券の使用を開始すれば行き券の有効期間内で発券可能だと解釈して駅に行ったわけです。ところが千歳の係員は、着いた日(27日)にゾーン券の使用を開始しないとだめだといって、日程を短くしないと発券出来ないというわけです。ということで、「考え直してきます」とかいって帰ってきましたが、もう一度時刻表を読み返してみても、納得がいきません。

 

 仕方がないので翌日早めに帰って新札幌駅にでも行ってもう一度掛け合ってみようかとも思いましたが、まただめといわれたら徒労なので、どうしようかと思っていました。もし千歳駅の係員がいう通りだとしたら、時刻表にそう明記しておかないと誤解を生みます。私はいつもぎりぎりになってドタバタするので、こういうことになってしまいます。もっと早めに予定をきめて手配を頼めばいいのでしょうが、いつも忘れてしまいます。

 

 実は、もう一つ問題があって、帰りに飛行機の料金を安くあげるため、割引のない直行便を避けて、東京経由で特割を利用しようと思ったのですが、乗り継ぎでも「周遊きっぷ」を発券できるかという問題があります。むしろこちらの理由で発券を断られるかと危惧していたのですが、こちらが問題になる以前に別の理由で断られてしまったわけです。直前に「のぞみ」の指定券が取れるかどうかわからないし、私は本当に九州へ行くことが出来るのだろうか?と思っていました。

 

 結果からいうと、翌日首尾良く手に入れました。

 

 ことの顛末ですが、翌日もう一度、千歳駅に行ってみました。昨日と同じ係員がいましたが、彼女に、「昨日は出来ないと言われたんで、調べなおしてみたんですけど、やっぱり出来るみたいですが」と切り出してみました。はじめは何か出来なさそうないい方でしたので、念のために持ってきた「旅と鉄道」誌の種村直樹の汽車旅相談室」を見せました。

 

 周遊きっぷの有効期間に関して、私と同じような使い方をしたいという質問があって種村氏が「OK」と書いていたのです。これが効いたらしく、係員はまた他の人にききにいって、その後、やっと「できますね」といって切符づくりをはじめました。が、これがまた要領を得なくてかなり時間がかかりました。他の人の助けを借りたりして、ようやくできました。航空機の乗り継ぎの件はこちらもあえて触れませんでしたし、スムーズに発行されました。

 

 帰って切符を眺めていると、2つ問題に気づきました。1つは盛岡~東京の「やまびこ」が「窓側にして下さい」と頼んだのにD席になっていました。係員の彼女は新幹線が5列シートだと知らず、Dなら窓側だと思ったようです。

 

 まあこれぐらいならいいのですが、もう一つは発券のときに「はつかり」と「スーパー北斗」の乗り継ぎ割引料金扱いを忘れていて、倍の通常特急料金を取られていました。これは3000円近くとられすぎなので、仕方なくもう一度駅へ行って切符を作り直してもらい、差額を払い戻してもらいました。座席の方ももう一度打ち直してもらいましたが、窓側は満席ということで、併結の「こまち」の通路側B席にしました。係員は焦ったらしく、ドタバタしたあげく、電話を落として壊してしまいました。かわいそうに。しまいには私に「こまちは割引にはならないですよね?」と聞いてくる始末でしたが、まあいいでしょう。

 

 そんなこんなで、順調にいけば、「スーパー北斗」「こまち」「500系のぞみ」「つばめ」「ソニック」などに乗れることになります。帰りの飛行機も、東京からAIR DOに乗ることにしたので、楽しみにしていました。