写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

04 ヴァーチャル散歩

   仕事が終わり、家に帰ると、ネットを見て寝る日々です。

 

 そのなかでストリートビューを見て擬似旅行を楽しむことがあります。あちこち見ましたが、結局、韓国のソウルポルトガルリスボンがダントツに面白いです。やはり行ったことのない町は親しみがないし、土地勘がないのでストリートビューで今どこにいるのはわかりにくいです。行ったことのある町で結構気に入った町がいいのでしょうね。

 

 以前郵便局めぐりをしていたときに、群馬県前橋というのは意外といい町だ、という印象があって、見てみたのですが、いいところを見つけると、それ以外はこれ、というところを見つけられず、それだけで終わってしまいます。中小都市は見るところが限られてしまいますね。

 

 海外ではほかにマカオが面白いと思いました。香港もおもしろいですね。昨年来、香港・マカオに行きたいと思っているのですが、デモに続いてコロナウイルスでは、なかなか行きにくい感じがします。 

 

 札幌は以前から感じていたのですが、散歩して面白い町ではありません。ストリートビューを見ていても、すぐ飽きます。リアルの散歩が面白い町がヴァーチャル散歩でもやはり面白いのです。でも、尾道など、散歩したら面白い町ですが、狭い坂道までストリートビューの車が入って来れないので面白そうな小道を見ることができません。他の町でも、歩いて面白い市場やアーケード街が見られないケースが多く、これは残念ですね。

 

 結局、面白いのは大都市で、アップダウンがあり、歴史や伝統のある町、ということになるでしょう。ソウルとリスボンはその条件にあてはまります。ソウルは広いのでいろいろな町を今のところ飽きもせずに見ていることができますし、リスボンはソウルよりかなり小さいですが、その分、町並みや路地裏を走る路面電車の線路を追うのが楽しいです。

 

 東京は散歩したら面白い町だ、というのを聞いたことがありますが、よく行く割には親しみが湧かないので今のところあまり見ていないです。韓国の釜山もこの条件にあてはまりそうです。韓国の場合は、地元版の「ロードビュー」というのがあり、こちらの方が充実しています。2015年の韓国旅行は、これを見ているうちに行きたくなり、実際に旅行を実行してしまったのです。

 

 そのときは、ソウルの昔泊まった旅館のあとの町並みを見て、変わっているので驚きつつ、あそこは肉屋の跡で、その向かいは昔薬局で、あそこは喫茶店があって…なんて思い浮かべたりしています。その旅館のあった地区から大通りを一本越えた地区は伝統家屋が残っている地区で、ソウルに行くたび旅館のあった地区はよく歩いてだいたいは把握しているのですが、一本越えただけなのにこんなに散歩して楽しそうな地区があったのか、今度は行きたいな、と思ったりしました。

 

 あと、リスボンマカオが好きなので、ポルトガル系が好きなのかなあ、と思ったりします。リスボンの乗り物は、鉄道好きなら一見の価値はあります。この街には町を水平(でもないですが)に走る路面電車、斜めに走るケーブルカー、垂直に昇降するエレベーターがあって、これが同じ一日券で乗れるのです。さらに地下鉄もありますけど、これはどうってことなかったです。フィンランドヘルシンキなんかも悪くないのですが、気候の面だけでなくて、ちょっと無機質的な冷たい感じがしますね。

 

 年を取ってからあちこち歩き回るのは難しそうなので、今のうち、いい坂道のある町々を訪ね歩きたいなあという気もしてきます。なかなか難しいでしょうが。