写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

07 2日目午後 バンコク三大寺院巡り(2020年1月8日)

 これから、バンコク三大寺院巡りをするわけですが、まず、「ワットアルン」に入ります。入場料50バーツ。この寺は白い塔が中心です。最近改修されたばかりらしく、姫路城がそうなったように真っ白です。そこに陶器をはめ込んで非常に細かい装飾がされており、実に見事です。塔の下を人間なのか何かの化身なのかが支えています。

 

 中央の大塔を取り囲んで四つの塔があります。見とれてしまいました。カメラもスマホもないので言葉でどう表現したらいいのか難しい、と思ってしまいます。結局ネット上の写真を見てもらうしかないです。塔は6段ぐらいあります。ぐるりと一周し、急な階段を昇って3段目まで行くことができます。あちこちから観光客が来ていて、タレントが写真集でも撮るようなポーズして記念写真を撮っています。どうも西洋人や中国・韓国人はいますが、日本人らしき人はほとんどいないよう。快晴で30度を超えていると思われますが、風があるので意外と暑くありません。

 

 西洋人に声をかけられて写真を撮らされます。どうも画面がスペイン語の表示のようでした。グループを撮りますが、スマホを持っていない私はスマホの写真の撮り方の要領を得ず、うまくいかなかったようです。変な顔をされて、きまりが悪いですが仕方ありません。

 

 ひととおり見て、外に出ます。今度は川岸の方に行きます。普通はこちらから入る人が多いようで、テントをかけた土産物店が並んでいます。写真がありませんから、絵はがきを買いたいです。

 

 ところが、絵はがきを売っている店は一軒しか見当たりません。一度一巡りして船着き場を確認し、戻ってそこで絵はがきを買います。ところが言い値が2セットで800バーツ。日本円で3200円、「ハァーッ!」と言ってしまいます。バーツ建てでピンとこず、買ってしまう観光客もいるのかもしれません。ですがこちらは4倍して計算するので、これでは困る、と思います。500とか、扇子をつけたらどうかとか、店の人は何とか高く売ろうとします。結局200バーツまで下げさせました。4分の1まで下げさせましたが、それでも2セットで日本円800円。ぼったくられたな、と思い、あんまり気分がよくありません。まあ、日本でならこんなもんか、と納得させます。

 

 船着き場まで行って並び、チャオプラヤ川渡し船に乗って対岸へ向かいます。4バーツ。さっきの絵はがきと比べると雲泥の差です。この国の物価水準が全然わかりません。交通料金は異様に安いし、でもコンビニは多少安い程度、土産物店では日本以上にふっかけられます。交渉で値段が決まる部分がまだまだ多いのでしょう。そう感じました。開放的な渡し船ですが、揺れます。ですが気持ちいいです。すぐ対岸について、船着き場から土産物屋がある木造の建物を通りましたが、ここだったか、絵はがきをさっきの半額で売っていました。がっかり。

 

 外に出て、1時頃になったので、昼食を食べようかと思います。ですがさっきの件もあり、警戒します。まず屋台でココナッツジュースを飲んでみます。ココナツを積み上げていて、50バーツ。観光地なのでこんなもんかと思います。あとでいったよその場所では20バーツが相場でした。注文するとなたで上を切り取り、透明なジュースを注ぎます。その後内皮をむいて入れます。飲んでみると、まあこんなもんか、と思う程度です。せっかくですから内皮も食べてみます。

 

 そのあと、屋台の向かいの店で、老婆が手招きをします。店の前にメニューの看板があり、そう高くないのでここに入ります。カフェ形式のようですが、ここでパッタイと言うタイ焼きそば100バーツを注文。しばらく待って持ってきました。短い平麺で、もやし他の野菜が多いです。味は悪くないです。タイ料理大丈夫だな、と思います。約400円ですから安いですが、これでも観光地価格でしょう。

 

 さて、店の前を歩き、ちょっと戸惑いましたが、3大寺院の2つめ、「ワットポー」にたどり着きました。「涅槃寺」という意味らしいです。ここは200バーツ。ここには巨大寝仏があります。通路を通って中に入り、早速見ています。最初にある建物に金色の寝仏があって、東大寺の大仏よりすごい、と感じました。

 

 外に出ると、水のペットボトルの配布所があります。これが入場料に含まれているそうです。それからウロウロ、一通りぐるりと回ります。オレンジ屋根のいろんな建物があり、仏像もあります。靴を脱いでもっともらしく拝みます。日本の大乗仏教と違い、タイの上座部仏教ですから「南無阿弥陀仏」ではないだろうと思うのですが、何と念ずればいいのかわかりません。

 

 ここにもやはり、細かな装飾をつけた白い尖塔もあります。その奥には見事な細かい装飾の尖塔がいくつか並んでいるところもあります。これまた見とれてしまいました。ベタな観光地ですが、これは京都奈良の寺よりすごい、と思ってしまいます。確か本堂にも入ったと思うのですが、塔や寝仏、建物が壮麗すぎたのと、3つの寺を回ったので、印象が薄いです。

 

  ここだったと思いますが、地元の高校生ぐらいの生徒が、油絵の写生をしていました。異国感満載の観光地ですが、こういうのをみると、ここにも日常があるのだなあ、と感じます。

 

 ここではタイ式マッサージを受けられます。私は腰痛持ちで、もうだいぶ歩きましたし、こういうところは料金が良心的でしょうから、ここで是非マッサージをしようと思っていました。ですが、ガイドブックを見ると、3大寺院の3つめ、「ワットプラケオ」は3時半まで、ということになっています。この時点で2時半。どうしようかすごく悩みましたが、せっかく来て3つめを見られないのではもったいない、高くてもマッサージ屋は外にもあるだろう、と思って泣く泣く外に出ました。今、ネットで料金を見てみたら、よそより高かったです。ということは行かなくてよかったと思います。

 

 次が3つめ、「ワットプラケオ」。ところがここの入口がわからず、境内外の白壁をぐるりと歩く羽目になりました。遠回りしてしまったようです。やっと入口にたどり着きます。タイの寺院は長ズボン他、それなりの格好で行くように、といわれています。私は出張に行くようなYシャツで行くので問題ありませんが、浮きます。ここは王宮と一体化しているので、他の寺院より警備が物々しく、入場料も500バーツで高いです。ただ、なぜかタイ舞踊とアユタヤの博物館の切符もついています。

 

 人がいっぱいいましたが、ここもまた見事。金ぴかのパゴダにあと2つ、細かい装飾の塔が並んでいます。それをみて、次に本堂。靴を脱いで入って中に座って拝観します。タイ人は真面目に拝んでいます。私も一応拝みます。翡翠製の「エメラルド仏」があると言うことで、ここは別名、「エメラルド寺院」と言いますが、実際見てみると、暗いし、服を着ているので、輝いているわけではなく、これはそんなに感心するほどではありません。一方、この本堂の屋根は青色で、大変美しい建物です。そこを出ると白い宮殿や、緑の屋根のタイ風の建物もあります。

 

 最後にエメラルド寺院の博物館。古い建物でした。昔の写真や装飾用に使われる陶器その他いろいろ展示されていましたが、もう疲れています。博物館巡りをするといつも足が痛くなって鑑賞どころではなくなってしまいます。

 

 外に出ると白い制服の衛兵が行進していましたが、歩き方がピシピシッとはしていません。なんか南国ののんびりムードです。

 

 こうやって書くと、やっぱり表現力に乏しく、筆舌には尽くしがたい感じでした。まあ、バンコクに来たらまず観光するというベタなところですが、行く価値は大いにあり、ということは言えます。

 

 外に出ます。早く閉まるワットプラケオに最初に行く方がよかったのでしょうが、こちらを先に行くと、ワットアルンの感動が薄れそうな気もします。どちらを先に行くか、難しいところです。外でタイ舞踊の劇場に行くふきっさらしのバスのような車がありましたが、結局タイ舞踊は行きませんでした。もったいない気がしましたが、やむを得ません。アユタヤは今回見送りましたので、そこの博物館も当然行けませんでした。