厄介な発音のバンコク・ウォンウィエンヤイ駅に着きました。さて、帰りはタクシーには乗らず、公共交通機関を利用する予定です。この駅からしばらく行ったところに、BTSという高架鉄道の駅、同名のウォンウィエンヤイ駅があります。朝渡った陸橋を渡り、そちらの方へ向かいます。
夜で当初不安でしたが、すぐ高架鉄道の高架が見え、電車が走っているのに遭遇しました。そこまで行って左へ曲がると、新しくて立派な駅があります。同名なのに、国鉄の駅とは雲泥の差。ですがこのBTSという高架鉄道、料金が高いのです。自販機で買おうとしたらわずか数駅の区間なのに44バーツ。約160円ぐらいか。さっきは1時間乗って10バーツだったのにそれと比べるとずいぶん高いです。
線路は新交通システムのようなものかと思ったのですが、意外にも普通の線路。ただし第3軌条式です。ラッピング電車で外は見えないのか、と思いましたが、中に入ると夜景が見えます。冷房付きで、全然違う世界に迷い込んだ感じ。Siam(サイアム)という駅で降ります。
なぜここに来たか、というと、この近くのCentral Worldというショッピングセンターにユニクロがあるのです。これは調べておきました。このあたりには近代的なショッピングセンターがいくつかあり、その中に入っているようです。電車から壁中にキンキラキンの電飾で飾ってある建物が見えました。それがCentral Worldです。
駅直結のショッピングセンターもあるのですが、ユニクロが目当てですから、少し歩いてCentral Worldの方へ行きます。中に入ると、先日の台北新市街や大邱のデパートのように、新興国の新しくて大規模、ゴージャスなショッピングセンターです。とりあえずユニクロが3階なのでそこへ行きます。入口にセキュリティーチェックあり。広いです。ユニクロはなんとか見つかりました。
なぜユニクロか、というと、台湾・韓国でユニクロの下着を買ったので比較のためです。それぞれ「AIRism」というよく伸びる高価な下着を買ったので、ここではいくらで売っているんだろう、と思います。ユニクロ自体もかなり広いです。でも見つけました。
この下着のシャツ1枚390バーツ。さっき買ったメークロンの衣料品店のYシャツが200バーツだったので、約2倍で日本円1500円ぐらいでしょうか。台湾元とバーツはほぼ同じ価値かな、と思うのですが、記録を調べると台湾ではこの下着は290元でした。台湾でも高いと思ったのに、もう一段所得水準が低いと思われるタイでこの値段です。ユニクロぼったくっているなあ、と思います。
あと、トランクス2枚セットも買ったのですが、こちらも390バーツ。日本では同等品が2枚か3枚で980円だったような。おそらく上流階級相手なのでしょう。これまで見てきたタイとは別世界です。
店を出てウロウロすると広いのでどこにいるかわからなくなります。食品売り場に迷い込んだり、フィットネスクラブを外から眺めたりします。奥の方は伊勢丹になっていましたが、ガラガラのようでした。
しかしレストランもその他の店も、日系が目立ちます。このショッピングセンターが特に日系が多いのかもしれませんが、CoCo壱番屋に、大戸屋、「yayoi」、マツモトキヨシ、とんかつの「まい泉」「さぼてん」、おなじみのチェーン店ばかりです。名古屋めしの「さがみ」なる店もあります。
その他、寿司屋もあり佐藤という職人を表に出した看板もありました。寿司屋は客が入っていませんでしたが。値段を覗くと、だいたい日本並みかなあ、と思われました。大戸屋には日本と同じように「チキン母さん煮定食」なんてものがあります。そろそろ夕食ですが、日本人の感覚では円換算で1000円前後でそう高くないものの、どうもこんなところで食べる気がしません。ということで出ました。
またBTSに乗ります。この自販機、紙幣が使えるのが1つしかなく、あとは硬貨とどうやらQRコードで支払いをする自販機ばかりです。紙幣の使えるのは外国人が並んでいます。サラディーンという駅まで23バーツ。2駅ぐらいの区間なのですが。ここで地下鉄に乗り換え。
ところが方角を間違え、地下鉄の駅と反対方向に行ってしまったようです。このあたりは近代的な繁華街のようで、東京で言うと新宿あたりなのでしょうか?夜市もしているし、各種飲食店、マッサージ屋も多数あります。客引きされたりもしますが、地下鉄の駅がないので焦っています。どうやら反対方向だ、と気づき、戻ります。
BTSの駅を過ぎると閑散となり、しばらく行くと日タイ友好橋とか言う高架道路にあたり、ここの陸橋を渡るとようやく地下鉄の駅になりました。この駅はシーロムという駅です。19バーツで地下鉄の方がやや料金が安いようです。地下深くのホームまで降り、地下鉄に乗り、ファランポーン駅まで行って降ります。ここがバンコク中央駅の前。ホテルのあるところです。
ここで外に出て、もう9時頃ですが、まだ夕食が済んでいないので食事。駅前のオープンテラス式の店で、「sweet&sour with chiken」と表示されているものを指さします。40バーツですから160円ぐらい。ただし水のペットボトルが20バーツ。さっきのショッピングセンターより断然安いです。また、チキンライス、チャーハンの類ですが、今度は辛くなかったような気がします。甘酸っぱかったのでしょうか?まずいという印象はなかったはずです。
その横にある連日利用しているセブンイレブンへ行き、またスミルノフの酒(スパークリング white peach・64バーツ)というの、と「LAY」というポテトチップのタイテイストと表示されているもの10バーツを買って、計74バーツ。
長い一日で、途中どうなることやら、危機一髪の場面もありましたが、何とかホテルに戻ることができて安心しました。メモなどを整理して、風呂に入り、寝ます。