写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

24 5日目昼 ドンムアンに戻る(2020年1月11日)

 さて、がっかりオプショナルツアーが終わり、ナショナルスタジアム駅から高架鉄道BTSに乗ります。そうしないとファランポーン駅に戻れません。26バーツ。始発駅ですから座れますし、バンコクの新市街の町並みを高架から眺められます。乗り換えのサラディーン駅で降りますが、トイレに行きたくなりました。

 

 ということで、この駅直結のショッピングセンターに入ります。「silom complex」という名前だったようで、きれいでおしゃれです。トイレもきれいで日本並み。ただ、ソウルのように下水事情がよくないのか、トイレに紙を流してはいけないようで横に紙を捨てる箱があります。昔のソウルでは、便がついている紙が無造作にいっぱい捨ててあり、「ゲッ」と思いましたが、2020年のバンコクはお上品で、便が見えないように気を使って捨ててあるようです。私も気をつけて捨てました。

 せっかくですから、ここで昼食を食べます。上階のレストラン街に行きます。またCoCo壱番屋がありました。あと、「fuji」という日本料理店もありました。昨日のセントラルワールドでも見かけましたので、タイの日本料理チェーン店なのかもしれません。以前、ソウルで「ざるそば」を食べて日本とは麺も汁も微妙に味が違うので面白かったことを思い出しましたが、CoCo壱番屋ではさほどでもないでしょう。

 

 ということでやはりタイ料理店に行きました。「banana leafという店でした。ここまで麺類をあまり食べていません。昼ですし、今度は麺類にします。「sukothai noodle」というものを頼みました。タイにスコータイという地名があるのでスコータイ風ヌードルという意味でしょうか?やってきたのは赤い汁に細い麺でした。麺も汁に染まって赤くなっています。その印象が強かったので、辛いかどうか忘れましたが、多分辛かったのでしょう。ですがかなりおいしかったという記憶があります。メニューでは135バーツでしたが、149バーツ取られました。やはりサービス料か税金が取られるようです。

 ここの乗り換えで昨日道に迷いましたが、2回目で昼ですから迷いません。鉄道の高架の下と地平の車道の間に高架歩道が設置されており、ここを歩いて「日タイ友好橋」の高架のところまで。ここにはコインロッカーがありました。私がタイで見かけた唯一のコインロッカーでした。地下鉄MRTのsilomへ。また19バーツでコイン式の切符を買い、地下深く潜って乗り、ファランポーンで降ります。

 外に出ると、モワモワして、曇り空。乾季でこれまで雨が全く降らなかったのですが、降りそうな感じ。ですが駅前のホテルに行って預けていたバッグを取りに行かなければなりません。少しぐらいなので天気は持つだろう、と思います。ホテルで荷物を返してもらい、駅に行くところで。ザーッと降ってきます。まあ、すぐですので濡れていきます。

 中央駅のファランポーンには連日行っていましたのでどの時点で何をしたか曖昧です。2日目あたりで、構内の古ぼけたマッサージ店を覗いたら断られました。あと、やはり古ぼけた学食のような構内食堂があり、食べてみたかったのですがタイ語表記のみで断念。カマボコ型ドーム内の広場はは待合室と切符売り場など。待合室は優先席がありましたが、老人や障害者の他、僧侶用でもあるようで、タイ独特のオレンジ色の僧衣を着た坊さんがいます。どうやら英語でmonkというのが「僧」を指すようで、その旨の表示があります。もうひとつand何とか、と書いてありましたが忘れました。

 窓口に並んで切符を買います。昨日の3等車10時間はさすがにへたれましたし、ずっと3等車にしか乗っていないので今度は2等車に乗ろうと思い、その旨メモに記載してドンムアン行きの次の列車の切符を所望しました。時刻は電光掲示板の時刻表がありましたのでわかりました。メモを差し出すと女性の係員が発行してくれました。20バーツ。

 

 2等なので行きの5バーツより高いのか、と思いましたが、切符をよく見ると、3rd classと表示されています。おやおや、意思が通じなかったのか、と思います。ホームに行ってみるとチェンマイ行きらしき客車列車でした。ちゃんと冷房の2等車もつないでいます。満席だったのか、近距離客には売らないのか、とにかくわかりませんが、やむを得ませんのでおとなしく3等車に乗ります。

 

 やはりボロ客車です。この席の窓には珍しくガラスが入っていますが開きませんので逆に困ります。向かいには女性が座ります。後ろは坊さんがワンボックス占領して足を投げ出しています。どうも老人坊さんその他の優先席のよう。

 

 坊さんはよく見かけました。上座部仏教は自分一身の悟りを求めるので衆生救済をめざす「大乗仏教」と違い、「小乗仏教」とも言われますが、大乗と違って一生に一回は坊さんになって修行することを求められるのだ、と言います。今のタイでみんながみんな坊さんになるとは思えませんが、坊さん率は日本より明らかに高いです。あちこちで見かけました。一方では、イスラム風のスカーフをかぶった女性もときどき見かけました。マレーシアあたりから来ているのでしょうか?雨は切符を買っているうちに止んだようです。5分か10分しか降っていないことになります。

 とにかく、列車が出発。13:45発です。2日目に一度乗った線なので大丈夫かとは思いますが、行くとき乗ったドンムアン駅とは言え、ちょっと心配。景色は行きに見た通りです。車掌が検札して昔懐かしい検札鋏で切符を切ります。

 

 2つめの駅だったか、それまでホームの屋台でジュースを売っていた女性が乗り込みます。暑いので買ってみました。色とりどりの飲み物がプラスチックのカップに入れてあるのですが、どれがいいかわかりません。あてずっぽうに買います。15バーツ。ところがこれがジュースかと思いきや、甘いお茶でした。まあ飲めますが、最初はてっきりジュースだと思って口にしたので、おやっ、と思います。

 到着時間の14:33に駅に着いたのですが、覚えているドンムアン駅とは様子が違います。遅れているのか、それともこの駅か、念のため開けっぱなしのドアから覗くと、ホームに降りていた車掌が、ネクストステーション」と言います。ちゃんと私の降りる駅を覚えていてくれたようです。次の駅がドンムアン駅。確かに近代的な空港とホテルと高架と道路に挟まれた、古い駅です。間違いありません。14:40頃、ここで降りました。