写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

25 5日目午後 ドンムアン空港高級ホテルのプールなど(2020年1月11日)

   さて、ドンムアン駅に着きました。今日は「AMARI don muang airport Bangkok」という、空港とは線路を挟んで向き合っているホテルに泊まることにしました。線路をまたぐ直結通路がありますが、途中の駅につながる通路は途中の小さい扉を開けて入るので、非常にわかりにくい構造になっています。

 

    このホテルは高いのです。9000円以上します。9000円ぐらいなら高級ホテルではないじゃないか、と思うかもしれませんが、私はこのレベルのホテルに泊まったことがありません。昔、1992年だったと思いますが、東京駅前のホテルに飛び込みで入ったとき9800円取られたことがありました。それ以来です。しかもタイです。普通なら絶対泊まりませんが、一日目の空港直結であると思い違いをしてしまった民泊の予約の件で懲りて、翌日の出発便が朝8:35ということもあり、最終日は、やむを得ずまちがいなく空港直結であるというこのホテルを予約しました。

 

    到着した日に確認しましたが、ホテルの建物も、連絡通路もすぐ見つかりました。通路から1階のフロントまではちゃんとエスカレーターがついています。この日は疲れるだろうし、高級ホテルですから一分でも長く滞在しようと思い、早めの到着です。

 ということでとりあえずチェックイン。支払い済みなので安心ていましたが、タイ人女性係員です。結構手続きに手間取ります。預け金デポジット1000バーツが必要とのこと。ロシアのウラジオストクでも同様のシステムがありましたので、ここでもそうなのか、と思って出しましたが、もう5日目なので、お土産用と思って残していた虎の子の1000バーツでした。翌朝、返してくれるとは言え、今日の夕方は高級ホテルに泊まっているくせに貧困状態になってしまい、おやおやと思います。

 客室に行きます。やはり分不相応な広い部屋にツインベッド。ベッドに枕やクッションが4つも重ねてあります。風呂は?と思い、覗いてみますが、何とバスタブがありません。シャワーだけ。高級ホテルのくせに、と思います。バスローブはあります。ソファーもゆったりしたのがあります。窓からはプールが見えます。あと、歯ブラシもなく、アメニティーグッズもいまいち。

 

   あとで見たらシャワー室に東横インにあるような備え付けのシャンプーがありましたが。何でも例の環境保護のため」だという主旨が英語で書いてあります。意識高い系か?私は庶民なので意識が高くなく、高いホテルなのにケチだな、と思うだけです。高級ホテルだとかえってそういうことがあります。この前の大邱でも一番高い空港直結のホテルがいちばんアメニティーグッズが貧困でした。フロントに言えばくれるようですが、英語であれこれ言うのは面倒です。

 さて、ホテルを探検。ロビーから奥に入ると、カフェがあります。入っても仕方ないので入りません。2階に泊まっているのですが、この階の真ん中にプールがあります。建物はそれを取り囲んでいる格好です。プールの様子を見てみます。フィットネスとサウナが5階だか6階だかにある、というので、エレベーターで行きますが、宿泊用のカードキーをかざさないと動かない仕組み。先日札幌で泊まった際に初めて経験しましたが、ここもそういうやり方です。フィットネスはともかく、サウナはあるのなら行ってみたいです。

 

    行ってみましたが、フィットネスと言っても広い空間にランニングマシンや自転車こぎに筋トレ機器が数台あるのみで係員はいません。おばさんが一人使っていました。サウナはあるのかないのか、結局見つかりませんでした。

 庶民のケチ根性で、元を取るため、プールに行くことにします。私は運動神経が極めて鈍いのですが、水泳は一応できます。地元の町民プールにたまに行くことがありますが、夏でも薄ら寒いので、町民プールは大概無人でプライベートプール状態です。ですから私のような人間がたまに行くのですが、泳ぐ以外にすることもないので何度か泳ぐとむなしくなります。水泳と言えばこのところはそういう感じです。ということで水着は持っていますのでタイまで持参しました。

 

 バンコクの暑さにへたっているので、これなら1月にプールに行っても空しくはならないだろう、とは思います。行ってみて、しばらく様子を観察。どうも白人の若い男女と子供が多く、あとは白人老夫婦。一人だけタイ人の男性が服を着たまま入っています。多分係員だと思って。「泳いでいいのか?」と聞くと、「客か?」と聞くので、「そうだ」というと、「どうぞ」とのこと。一応裏に着替え場所がありました。そこで服を脱ぎます。まわりにビーチ用の椅子が置いてあり、白人の男性や老夫婦が青いバスタオルを敷いて座っています。ですがその青いバスタオルが見当たりません。部屋にも置いてありませんし、不思議に思います。

 とりあえず入ってみます。もちろん競泳用ではありません。なぜか底が深く、2メートル以上になっている部分があります。そちらには人はほとんどいません。だんだん浅くなって1メートル70と書いてあるところから入ります。私の背よりは浅いですが、それでもつかまり立ちです。もっと浅いところもあるのですが、白人の子供が占領しています。

 

 この辺で2・3回泳いでみました。12メートルぐらいの幅なのでしょう。まあ別に泳ぎたくて泳ぐのではないですから、数回泳ぐとへりにつかまって観察。しばらくすると、タイ人のおばさん従業員が青いバスタオルをたくさん持ってきました。なんだ、たまたまなくなっていたのか、と思い、それを一枚もらって椅子に敷き、日光浴。何度かそれを繰り返します。

 

 プール脇では白人と中国系らしき男性2人が話をしていますが、英語ではなく中国語のよう。ちょっと不思議な光景でした。白人老夫婦は椅子に座っていますが、たまに夫の方だけが泳ぎます。あとは子供と母親、あるいは父親も含めてのところもありますが、そういう人たちがプールで泳いでいます。

 

 私もその中に紛れますが、違和感ありあり。この若い白人夫婦達はどこから来たのかわかりませんが、欧米かオーストラリアあたりから、子供を連れてタイまで旅行に来られる富裕層でしょう。若いのに金持ちだなあ、そのガキどももいい暮らししているんだろうなあ、と思います。私は孤独旅で、やむを得ず高いホテルに泊まり、ケチ根性で元を取るためにプールに入っているだけですから、階級差は歴然です。同じプールに入ってる人間なのに、と思います。

 それでもプールに16:00頃から17:30頃までいました。椅子に座ってグダーッとしている時間が長かったのですが。部屋に帰ってシャワーを浴びます。プールに行く前かあとか忘れましたが、ドンムアンの裏町はどうなっているのだろう、と思い、正面玄関から出ましたが、どうもどう行っていいのかわかりづらく、断念。結局、空港と駅探索と相成ります。