写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08 鯛めしと松山中央郵便局(2000年1月6日~7日)

 さて、八幡浜のホテルで一休憩して、今度は夜、何かを食べなくてはいけません。フロントのおばさん(この人、朝も働いていました。大変ですね。)にガイドマップをもらいました。中心街は駅からかなり離れているようです。ここでは「さつま汁」を食べようと考えていました。宇和島名物なのですが、魚のすり身をだし汁で溶いてご飯の上にかけて食べるそうです。宮脇俊三氏の本でこれを求めてさまよう話がありましたので、印象に残って一度食べてみたい、と思っていたのです。

 

 ホテルの人に駅近くの店を教えて貰ったのですが、居酒屋風なので通り過ごし、うろうろ歩いていましたが、さつま汁を看板に出した郷土料理店がありません。仕方なく、紹介された店にいったら何のことはない、メニューに「さつま定食」がありました。しかし、注文すると「今切れています」との答え。がっかりです。仕方ないので1500円の「鯛めし定食」にしました。しかしこれが大当たりで美味。鯛のしょうゆ漬け(だろうと思う)の乗ったご飯にだし汁と溶き卵をかけて食べるのですが、大変おいしかったです。

 

 街を歩いているとやたらにかまぼこ店が多いので、かまぼこが名物なのだろうと思って、一軒の大きいかまぼこ屋に入り、ちくわを2本買って帰りました。しかし、食べてみると、思ったほどの美味ではありませんでした。焼きたてはきっとおいしいんだろうな、と思いましたが、もう夜なので、焼きたてはないだろうと思い、あきらめました。

 

 翌日1月7日早朝、ホテルで朝食を食べて、7:31八幡浜発。内子線経由でした。本当は普通しか走らない伊予長浜経由に乗りたかったのですが、仕方ありません。この列車、なんと特急用のキハ185系です。どうやら予讃線電化と新型車導入で余剰となったようですが、昨日のロングシート車も普通で、これも同じ普通列車とはあまりに格差があり過ぎです。せっかく使うなら予土線に使えばいいのでしょうが、出力や2両以上で使わなければいけないことを考えるとやはり難しいのでしょうか?

 

 国鉄時代から四国ではグリーン車を普通車として使ったり、旧特急用客車が余生を送ったりというのはあったようですが、まさか製造後十数年のキハ185系が普通に使われているとは。最近普通といってもクロスシートが少なくなり、ロマンスシートとロングシートに二極分化する傾向があって、運次第で当たり外れが大きくなっています。クロスシートをもう一度見直して欲しいと思います。

 

 松山着8:58。四国の主要駅の改札は女性になっています。市電(外見はオレンジ色でモダンですが、内装は木製ニス塗りの古色蒼然とした電車でした)で、伊予鉄松山市駅へ。このあたりに松山中央郵便局があるはずです。わかりにくそうな場所なので危惧をしていましたが、やはり見つけるのに相当手間取り、掃除をしているアーケード街をうろうろして遠回りをしてしまいました。

 

 局員は最近時々いる、制服が全く似合っていない茶髪系兄ちゃん局員でしたが、この局員は私の通帳を見るとすぐ察しがついたらしく、機械で手続きする前に朱肉をしっかり押して、鮮明にハンコを押したうえで手続きをしてくれました。先にハンコを押してしまう人は初めて見ましたが、文句はありません。景品はティッシュ一個で助かりました。やはりハンコは早い時間帯に若い男の局員に押してもらうと間違いがない、という印象を持つようになりました。そのうちこの法則は崩れるかも知れませんが。