写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

15 ソウルのPC房とチャジャンミョンなど(2000年1月10日)

 荷物をホテルに置いて早速街に出ます。とりあえずソウルのメル友に「今ソウルにいます」というメールを送らなければいけません。電話番号を聞くためのメールを送ったのですが、行き違いになってしまって、メールアドレスしかわからないのです。

 

 どうしようかと思いましたが、とりあえず韓国観光公社が近くにあるようですので、そこにいけば日本語で何か教えてくれるだろう、ということで行ってみます。やはり日本語のできる職員がいました。すると、「あそこのパソコンで出来ます」と観光案内用のパソコンを指しました。なんだ、あっさり出来るじゃないかと思って、ついでに職場の知人宛のメールまで書いてしまいました。ですが、何度送信しても送れません。

 

 係員に聞くと、他の係員と相談して「あれでは送れないそうです」という返事。これは困ったです。係員は結局インターネットカフェを紹介してくれました。削除の仕方もわからなかったので、あのメールは多分今でも観光公社のパソコンに眠っているのでしょう。何かの間違いで誰かに見られたら嫌ですが、係員もパソコンに詳しくないようでしたし、仕方ありません。

 

 インターネットカフェを目指します。教保文庫という有名な書店の裏なのですぐわかるだろう、と思って地図を貰ってこなかったのが失敗。どこにあるかわかりません。結局その店を見つけることは断念しました。電話局があったのでもしかしてここでメールが送れるかも、と思って行ってみると、もう閉まっていました。どうしようか、と街をとぼとぼあるくと、行きの時にあった「PCバン(房=部屋の意味)」の看板が目に入りました。これはつまりパソコンルームのことです。

 

 胡散臭そうな雑居ビルの3階か4階に行くと、暗い部屋にパソコンを並べてありました。入り口にいた管理人に「メール送りたいのですが」というと、付き添ってくれます。そのうちしびれを切らしたのか管理人が自分で打ち出すようになりました。プロバイダとかいろいろ聞いてきます。

 

 ですが、私がはじめ韓国語で聞いたせいか、韓国語でいろいろ聞いてくるのですが、何言っているのかまるでわかりません。で、お互い困っていましたが「ネヨンネヨン」というので「あ、内容って言っているんだ」と思って、送りたい内容を言いました。するとこの人が自分のメールアドレスから送ってくれたようでした。

 

 はじめこの人は、私のメールアドレスを利用してそこから送ろうとしたようです。そんなことが可能なのかわかりませんが、うまく行かなかったので、自分の個人用のメールアドレスから送ってくれたようでした。なかなか感じの良い、親切な人でした。でも疲れたし、説明も難しいので、さすがに職場の知人宛のメールを送ることは断念しました。

 

 そのあと、例のチャジャンミョン(中華麺の上に肉入り味噌あんかけをかけた韓国風中華料理)を食べようと思って、ガイドブックに載っている店に行きましたが、高級そうなので隣の大衆食堂風の店でこれを食べました。種村直樹氏の韓国旅行記でこれが出てきていたもので。まあ、まずくもなかったですが、死ぬほどうまいというものでもありませんでした。 

 

 屋台(ソウルはやたらに屋台が多い)をのぞきながら旅館に帰りました。夜はテレビを見ながら過ごしました。民放のSBSと公営のKBS第2は映りが悪く、KBS第1(同じKBSでも第1はNHK総合の感じ、第2は旧民放を統合したもので軟派)と民放のMBC、そして教育放送しか見ることが出来ません。仕方ないのでKBS第1を見ました。軍人の同窓会風の番組で、昔の失敗談を再現VTRでやったり、現役の軍人が恋人と一緒に軍事訓練(毒ガス訓練なんかやっていた)をやって一位になったら一週間の休暇をもらえるという趣向らしいゲームをやっていました。

 

 次に教育放送の「日本語講座」を見ました。まあこういう番組は外国ならではですね。その次には私の好きな「歌謡舞台」というナツメロ番組を見ました。これは日本にいてもインターネット経由で時々見ています。そんなこんなでオンドル暖房が暖かく、1日目は終わりました。