写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

19 ソウル中央郵便局と教保文庫(2000年1月11日)

 デパートめぐりのあと、今度はソウル中央郵便局へ。本当は貯金したいところですが、そうも行きません。昔何かの本で韓国では郵便貯金が廃止されたというのを見た記憶があるのですが、やってはいるようでした。

 

 私は外国では貯金をする代わりに郵便局で切手を買います。まず、日本の大きな郵便局にもよくある、窓口の反対側で記念切手を売っている所へ行って、「切手いろいろ下さい」というと、「七番へ行って」といわれました。この「七」が聞き取れず、ちょっととまどいましたが、七番窓口へ行って、同じようなことをいいました。

 

 あれこれやりとりをしていると、横で珍しそうに眺めていた男の人が「韓国語がうまい」と窓口の人と話していました。そういうのがわかると、とても嬉しいですね。袋が欲しいので銀行の時覚えた「ポントゥ」というと、早速袋をくれて、実践に成功。

 

 気分をよくして、今度は本屋へ。韓国最大の「教保文庫」という書店へ行きます。地下にあるのですが、とにかく広いです。日本の3分の1の人口で、経済発展の差なども考えると、韓国の人は本好きなんだなあ、と思わせられます。ここでは、子供向け偉人伝をまず買って、そのあと道路地図帳、歌本を買いました。歌本のコーナーにガキがいつまでも居座っていてなかなか棚の前に行けず、イライラしましたが、まあいいでしょう。

 

 支払いの時、韓国の本屋では本にハンコを押します。何だか変な習慣に思いましたが、万引き防止策なのでしょうか?レジの人が金額を言ったあと、なんだか言いましたがわかりません。どうやら、先に偉人伝を買ったので、「同じ袋に入れましょうか?」といったらしいのですが、こういう、唐突な質問にはなかなか対応できません。何となく雰囲気でわかったので、袋を差し出しましたが。

 

 旅館に帰ってから、辞書を買うのを忘れたことに気づきました。日本で韓国語の辞書を買うと高いのです。で、地下鉄3号線の安国駅に本屋があったことを思い出して、ここへ行きます。

 

 ところが、日韓辞典はあるのですが、韓日辞典がありません。かなりさがしましたがないので、仕方なく店の人にききました。店の人はかなり探し回って奥からやっと一冊見つけて出してくれました。支払いの時、サービスと言って地下鉄の切符をくれました。珍しいサービスです。一区間分の切符なので結局使わずじまいでしたが。

 

 韓国人にとっては日韓辞典の方が需要が多くて、韓日辞典は需要が少ないのは日本の英和・和英の関係を考えればわかりますね。私のような日本人が韓国で辞書を買うと、日本語を勉強する人のための辞書を買うことになるので、何だかおかしなことになりますが、まあそう大きな不都合はありません。日本で出されている辞書も、だいたい韓国で出されたものを韓国語学習者用にアレンジして出しているみたいです。

 

 屋台でお焼きみたいなものを買ったり、コンビニで「チャパゲッティー」や飲み物を買って、旅館へ。10時頃になってメル友氏から電話が来て、近くの韓国式喫茶店で話をして、この日は終わりました。