写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

10  老後のすみかを考える<その1>

  先日来、老後どこに住もうか、と考え出して、妄想に耽ってしまい、昨日の記事は、季節ごとに住む町を移り変わってはどうか、などと非現実的な話になってしまいました。
 
 妄想に耽ることもそれはそれで一興なのですが、今度はもう少し現実的に考えてみたいと思います。私は一人暮らしで車を持っていません。そのような条件で考えていきます。
 
 以前、雑誌で、昔住んでいた北海道の千歳市が全国住みよい都市ランキング第37位だったかになっていました。私は住んだことのある町ではこの町が最高位でした。ですからいろいろな点で住みよい街なのでしょう。
 
 もっとも、こういうのは表面的な数字を総合したもので、人情とか、気候とか、そういうものは含まれていませんね。千歳は春から夏にかけて、薄ら寒い日が続きます。札幌の近くなので、気候がそんなに変わらないのかと思っていましたが、札幌はちょうどいい季節が長く、千歳は薄ら寒い時期が長いのです。また、朝方くもりの日が多いのも好きではありませんでした。冬は内陸部なので、札幌よりかなり寒くなります。
 
 千歳は自衛隊の町で、飛行機が飛んでいるので、騒音が嫌いな人にはとても住めない町でしょう。意外なのは旅客機の騒音はほとんどないのです。うるさいのは自衛隊機。ただ、NHKの受信料は防衛省から補助が出て半額でした。今でもそうなのでしょうか?
 
 緑の多い町ですが、町並みものっぺりしています。人情、これはいろいろありますが、まあ私にはあまりいい思い出のないところです。数字的には住みよい街でしょうが、正直、私はあそこにはもう住まないと思います。
 
 北海道内では伊達市が住みよいといいますね。「北の湘南」といわれていて、北海道のなかでは気候面でよいところなのでしょうが、有珠山の存在を考えると、どうだかなあ、という気がします。そもそも「北海道にしては気候がよい」というだけで、冬はやはり寒いです。町並みは割合コンパクトにまとまっていて、町もこぎれいに整備されていますが、中心街から駅がやや遠いのが車持ちでない人間には難点でしょうか。
 
 ただ住みやすい、というだけでなくて、歴史や町並みが好ましい町に住みたい、という気もします。その意味では小樽市など好ましいです。ですが、坂道が多く、気候的にも夏は札幌より少し薄ら寒い気がします。実際住んでみると、特に老後は難しいかも知れませんね。
 
 札幌でマンションを買おうか、と考えたこともあります。市電沿線はイメージはいいですが、冬を考えると、やはり地下鉄やJR沿線がいいです。地下鉄駅直結、まあそれは無理でも駅すぐそこのマンションでもあればいいですが。琴似・麻生・月寒・桑園・中の島・新札幌・福住なんて町を思い浮かべますが、こういうところのマンションは高いのでしょう。
 
 雪さえなければ札幌でいいのです。夏はかなり暑くなりますが、我慢できない時期は短いし、その前の5月後半から7月前半の気候は素晴らしいです。ですが老後、凍結した道で転んで入院して、ってことになると、これまた難しいですね。
 
 今回は北海道内の話になりましたが、次回はやはり南の方かな、ということで話を進めていきます。