写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

13  韓国台湾の市町村合併

   昨日まで2016年夏の「 MSN天気ライブタイルで世界中のお天気を表示させようとした話」という愚行記事を連載しました。そのとき気づいたことを書き残していたものが残っていましたので、ついでに載せておきます。

 

 一連のお天気研究(?)で世界の都市をあれこれ調べているうちに気付いたのですが、韓国南部の「馬山市」が消えています。人口30~40万ぐらいいたはずで、小さな町ではないのですが、どうしたことか、と思いました。で、調べてみると、2010年に隣の「昌原市」に合併されていました。韓国のことにはとかく注目していたつもりなのですが、これには(2016年当時)6年間全く気づきませんでした。ですが、「ライブタイル」には「マサン」として天気が表示できるようになっています。

 

 ところで、「昌原」という町の方がマイナーな気がするので、どうしたことかと思って調べると、「昌原」というのは実は韓国最初の計画都市で、1970年代に輸出工業団地とともに作られたらしいのです。で、古くからの港町である「馬山」と軍港である「鎮海市」とが吸収されて、100万都市になったそうなのです。

 

 さらに鉄道の「鎮海線」が2015年で旅客営業を廃止したということもわかりました。韓国の鉄道も寂しいですね。韓国も寝台車や食堂車がほとんどなくなったらしいです。昔の「セマウル号」の方がよかったな、という気がします。

 

 一時韓国も遷都論議があり、中部に「世宗市」というのをつくったのですが、一部の行政機関が移っただけのようです。日本も20年前ぐらいはずいぶん遷都論がありましたが、今は全く聞きませんね。これも韓国が日本を後追いした例ですが、韓国の場合は中途半端に実現させてしまったようです。あと、「華城市」というのもできていました。「水原華城」といって、ソウルの南にある「水原」という町の別名だと思っていたので、馬山と同じく合併されたのかと思いきや、こちらは水原近郊の町村を合併して市に昇格させたようで、水原市と並立していました。韓国も市町村合併しているのですね。

 

 台湾では事実上の首都である台北の周りの町が合併して、新北市というのができています。台北をぐるりと完全に取り囲むような市域ですから、お天気など、「新北」で検索しても意味がないでしょうね。結果として台北より人口が多くなったそうです。

 

 アメリカやヨーロッパの町が合併して有名な町の名が消えた、というのはあまり聞きません。知らないだけでしょうか?

 

 結局韓国、それにせいぜい台湾やロシアの話になってしまいます。世界のことといっても、興味がそのあたりに偏っているのでしょうね。