写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

18  16年前の乾麺は食べられるのか?

 先週の土曜日、いつも土曜日の昼は外食で済ますことが多いのですが、外は吹雪で、外出する気がおきません。都市部なのでちょっと歩けば店はあるのですが、そのちょっとが面倒くさくなるものです。

 

 家の中で何か食べるものは…、と見渡したのですが、ご飯を炊かないと食事にならないものばかりです。あとは昨日の記事に書いた、インスタントラーメン「うまかっちゃん」がありますが、私にとって「うまかっちゃん」につきものの「鮭筍味付」缶を切らしています。でも仕方ないから、これでも作るか、と思ったところで、妙なものが目に入りました。

 

 そばの「乾麺」です。最近買ったものではありません。ずっと以前に買ったもので、そのまま食べるのを忘れてしまっていたものでしょう。昨年引っ越したので、ずっと忘れたまま引っ越し荷物に紛れ込み、こちらで荷ほどきした際、目につくところに何気なく置いてしまったのだと思われます。

 

 賞味期限の欄を見ると、何と「2005年」になっています。もう16年前。私はものを捨てられない人なので、そのまま置きっぱなしにしていたのでしょう。

 

 乾麺は長持ちするらしく、特にそうめんは「ひねもの」などと言って古いものが珍重されると聞いたことがあります。ですが何年ものまでがOKなのかまでは知りません。ましてこの乾麺は「そば」です。そばとそうめんは性質が違うのかも知れません。

 

 ですが実験、ということで、身を犠牲(?)にして食べることにしました。おなかが痛くなる程度ならまだいいですが、思いがけない症状が出ると困ります。とにかく、お湯を沸かして一束入れてみます。

 

 見かけはふつうのそばですが、やや赤っぽくなっているという印象です。袋には6分間ゆでる、と書いてありました。ゆでてみると、なかなか柔らかくならないのです。時間を計ったわけではありませんが、かなり長くゆでました。一応食べられる柔らかさになったのですが、どうもモソモソしています。

 

 つゆも作らなければいけませんが、実はめんつゆも賞味期限切れ。これも味が今ひとつなので、昨年末に買ったつゆをつぎ足します。

 

 温かいかけそばにして、七味をかけて食べてみます。食べてみると、さほどうまいとも思いませんが、食べられないこともありません。「コシがある」といえばそういう感じですが、「モソモソしている」という形容もできます。もともとそういう食感のそばなのか、それとも年月の経過でこうなったのか、判断しかねます。なんとも表現しにくい、弾力がなくなったゴムのような、とでも言いましょうか、でもかみ切れないこともないし、とにかく、そば屋で食べるそばや、生麺を買って作るそばとは明らかに食感が違います

 

 食べ終わってからネットで検索しました。先に調べろよ、と突っ込みが入りそうです。10年以上たったものでも食べられるそうです。「木下製麺」というところのサイトに古い資料に依拠してそう書かれていました。

 

 この記事は食べ終わって数十分後に書いていますが、今のところ異変はありません。でもちょっと胃が戸惑っている感があります。気のせいかも知れません。

 

 一袋にあと2束、もう一袋残っていましたから、今後無事であれば機会を見つけて全部消費しようと思います。ケチなのか貧乏性なのか。

 

 これをご覧になって「自分もやってみよう」と思う方がいらっしゃるかも知れませんが、くれぐれも自己責任でお願いします。何かあっても責任はとれません。