以前、四国旅行をした際、子供の頃に岡山のテレビCMで見た(といっても香川のテレビ局)「母恵夢」という菓子をを見つけ、懐かしくなって思わず買ってしまった、という経験を書いたことがあります。
他にも金沢を訪れた際、やはり子供の頃にCMで流れていた「日本海みそ」をスーパーで見つけ、これまた思わず買ってしまったことがあります。コマーシャルの効果が何十年もたってから購買行動に結びついたわけですから、CM効果、侮れないなあ、と、CMに影響されたのは私本人なのですが、思ったことがあります。
もうテレビは見なくなって、youtubeばかり見ているわけですが、ときどき広告が入ってきます。ほとんどのものは数秒すると消して本編を視聴するわけですが、先日入った「キンカン」のCMは珍しく最後まで見入ってしまいました。
キンカンはなぜビンなのか、というCMですが、ビンを3姉妹に見立てて展開していきます。私はこういう擬人化が結構好きなのです。ふーん、と最後まで見てしまいました。
そのせいか、その後キンカン関連の動画が「おすすめ」に出てくるようになりました。オーイシマサヨシなる歌手がキンカンの歌を歌うCM動画があり、これまた見入ってしまいました。私はこの人がどういう人かわからなかったのですが、2021年現在40歳らしいのです。むやみに若く見えます。最近の40代はお兄ちゃんみたいですね。
この人がキンカンのCMソングを歌うと、キンカンもおしゃれに見えます。キンカン攻めているな、と思います。多分宣伝部のなかの若い人がアイディアを出したのでしょう。
キンカンと言えば、私の世代にとっては「素人民謡名人戦」のイメージです。大学生の頃ですからもう30年以上も前の話ですが、小学生から高校生の頃は見られなかった土曜日午前中の番組の一つとして、物珍しく見ていました。当時既に「生きている化石」のような古くさい番組で、多分毎回スタンドマイクを使っていた最後の番組の一つだったのではないでしょうか。
中高年はともかく、当時の若い人にはレトロ趣味の番組で、キンカンという商品にとってはかえって「古くさい薬」というイメージにつながってしまったのではないかと思います。とは言いいつつ私も、かゆみがあるときなどに何度か買って使ってみたことはあります。
さて、このCM攻勢が若い人に訴求するのか、それともイメチェンできないままか、ひそかに注目しています。どうなるんでしょうね?
さて、ここ数日、3回にわたって「頭から離れなくなってしまった歌」について書いてみました。どうしてこんなことになるのでしょうかね?他の人には全然刺さらないのかも知れませんし、不思議です。これを読んだ皆さんは頭に刺さりましたか?全く刺さりませんでしたか?